四十肩・五十肩でもう一年以上も通っていただいたいます。ありがたいことです。

いまではもう、この四十肩・五十肩も日常動作では、まったく支障がないところまで回復しています。

ですから、いまでは、一か月に一回、四十肩・五十肩ばかりか全身のメンテナンスを兼ねて来院していただいています。

ただ、まだ、この方の四十肩・五十肩、チョッとだけ、腕を背中に回す動作、いわゆる結帯動作が完全ではありません。

それと、もうひとつ、この方の四十肩・五十肩、水平屈曲(右腕を水平に横に伸ばしたところから、ぐるっと左にもっていきます)した際に、まだ、チョットだけ、右肩に違和感がでます。

これだけ通っていただきましたから、私のできる限りの「技術」を尽くして整体してきました。

けれども、まだ、この「チョットだけ」が残っていて、四十肩・五十肩の今後の研究課題なわけです。

四十肩・五十肩の整体

四十肩・五十肩に手こずる同業者の方も多いにちがいありません。

これまでの臨床から、いくつかのパターンがあるようです。

ひとつは姿勢の問題。猫背です。

もう一つは、肩関節の亜脱臼。

さらに一つは、肩関節周辺および手関節・前腕・上腕の筋肉のコリ。

これらの要因が、複雑に組み合わさって四十肩・五十肩が発症するようです。

この方の四十肩・五十肩の場合もこの3つのすべてが該当します。

今回いらした際にも、肩関節の亜脱臼の整体をしますと、

首を左右に倒す動作の可動域が大幅に改善され、首すじの突っ張り感がだいぶ緩和されました。

今回、新たに発見したのは、棘上筋のコリです。

棘上筋のコリ

あちこち、全身くまなく触診して、調べているようでも、まだまだ、この四十肩・五十肩、奥がふかいわけです。

ふと、触れてみたわけです。
四十肩・五十肩
何かありそうです。

そこに、刺さない鍼・「てい鍼」で刺激してみます。

すると、この四十肩・五十肩の水平屈曲はほぼ違和感がなくなって、可動域も広がりました。

結帯動作も改善されています。

「なるほど」です。

棘上筋を調べてみます

さっそく解剖学の本で調べてみます。

解剖学の本によって、その記述が違うのはよくあることです。

それぞれの研究成果ですから、それは仕方がないことです。

おもしろい、記述を見つけてしまいました。

棘上筋といえば、腕の横上げ(外転)の筋肉です。

私が持っているすべての解剖学の本にその作用は記述されています。

私だってそれくらいは、知っています。

「ボディー・ナビゲーション」

には、「棘上筋は三角筋とともに肩の外転に関与する。しかし、肩回旋筋群の中で唯一肩の回旋には関与しない」と書かれています。

ところが、「図説・筋の機能解剖」

には、外転に加えて、「上腕骨頭を外旋する」とあります。

「なるほど」です。

さらに、「図解 解剖学事典」

には、「内旋および外旋」とある。

「なるほど、なるほど」です。

どうやら、ねじりの動作にもかかわるようです。

棘上筋に触れながら、腕をねじってみますと、確かに筋肉が動くようです。

と、いうことで、四十肩・五十肩の結帯動作の可動域が悪い方には、棘上筋の整体も考慮してみてください。

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