初めは「口を開けると、顎がいたい」ということでご来院いただいたのですが、
動診の段階でまったく別のところ、肩の不具合を見つけてしまいました。
まずは、こちらの臨床レポートです。
両方の腕をあげていきますと、、、「ゴリゴリ」音が、、、
肩が凝ってる感じがする、ということで、
まず、右腕を横から私があげていこうとしますと、
腕がズシンと重くて、あげることができません。
無理に力でもっていけば、それも可能なのでしょうが、、、。
「あれ~、これ、肩が変ですね~」と私。
すると、右肩・肩甲骨をグルグルまわしてくれます。
なんと、動かすたびに「ゴリゴリ」という音がします。
さらに、右肩甲骨の上角が腕をまわすたびみ、モコリ・モコリと浮き出ます。
浮き出ながら、「ゴリゴリ」という音がなります。
なんだこれ~、という症状です。
「いつころから~」と私。
「もう、3~4年前から、こんな音がします」といいます。
聞けば、昔、バレーボールをしていたそうです。
「ああ、きっと、これは、肩関節が亜脱臼、はまっていないんだと思いますよ」と伝えます。
肩の亜脱臼の操体です
三角筋に触れながら、肩がはまるポジションを探していきます。
仙台操体医学院の今先生にじきじきに教えていただいた「技」です。
肩がはまるポジションを見つけれるかどうかが「鍵」です。
そのポジションをじきじきに教えていただきました。
やっと、その感触がわかるようになりました。
そのポジションをみつけれたなら、肩関節を軽く押し込んでいきます。
これで、腕を横からあげていきます。
腕の重さがズシンときません。
スイッとあがります。
肩・肩甲骨を回してもらいます。
「ゴリゴリ」音が軽減しています。
肩関節の亜脱臼という見立ては正解のようです。
もう一度、この肩関節の亜脱臼の操法をやります。
すると、もう、肩甲骨の「ゴリゴリ」音がなりません。
肩もスイスイあがります。
そういうことだったんですね~!
肩関節の亜脱臼の鑑別の仕方がわかりました。
また、四十肩・五十肩と診断されてきても、
この「隠れ亜脱臼」というのは、これまでの臨床からいっても多いにちがいありません。
それにつけても、仙台操体医学院の今先生にはあらためて、感謝する次第です。
ありがとうございます。