変形性膝関節症と整形外科で診断を受けて、治療を受けても快方に向かわずに、ご来院いただくことがあります。
膝の痛みを訴えるとともに、膝が曲がらない、正座ができないことを訴えます。
現在、そういう方の膝の整体に挑んでおります。
これまでの、変形性膝関節症の方ですと、
下肢・ふくらはぎの整体と太ももの整体をしますと、少しづつですが、成果をだせて、
なんとか、正座ができるところまで持っていくことができるものです。
そんなことから、変形性膝関節症というのは、筋肉の拘縮・コリおよび、ハリの問題だと確信しておりました。
ところが、この方、なかなか難航して上手くいきません。
年齢が80歳をこえたご婦人ですが、とても元気です。
この膝の痛みの原因を加齢、歳のせいにはしたくありません。
なんとか、しゃがんだり、正座ができるところまでもっていきたいものです。
左右の膝とも、90度の屈曲で可動域制限が生じます。
セオリーどおり、足指から足、ふくらはぎ、太もも、臀部までも視野にいれて、整体していくのですが、なかなか上手くいきません。
腓骨にもアプローチして、大腿二頭筋からハムストングも整体してきました。
また、腓骨から、ヒラメ筋・長母指屈筋・腓骨筋も整体してきました。
確かに、ヒラメ筋・長母指屈筋には、筋硬結を触れることができ、整体すると、可動域に多少は変化がみられます。
けれども、決定的な変化ではありません。
筋肉で上手くいかないのなら、あとは、やはり、膝関節の歪みを正すしかありません。
こう考えました。
「筋肉を整体することで、関節の歪みも矯正されることは、日常、目の当たりにしていることです
けれども、あまりにも、ながい年月関節がゆがみ続けると、
いくれ、筋肉を整体しても、関節の歪みは、元にはもどらない。
関節に可塑性(元に戻ることが出来なくなること)が起きてしまい、いくら、筋肉をやわらかくしても、関節はもとにもどらないにちがいない。
されば、関節を正しい位置に戻すお手伝いをするしかない」と。
そのためには、関節の歪み方を把握する必要があります。
問題となっているのは、
腓骨にはこれまで、すでにアプローチしてきてますので、
大腿骨と脛骨の関係です。
この歪み方を、可動域の変化を確認しながら、可動域の変化を目安にしながら探っていきます。
すると、やっと、膝関節の歪み方、
膝関節の矯正の方向をみつけだすことができました。