結帯動作については、これまでにも、いくつものレポート・ブログを書いてきました。
けれども、まだまだ、その考察は十分ではありません。
どうやら、明らかになってきたことは、
前腕から、上腕、肩甲帯、肩甲骨、さらに腰部までもふくむ、
体幹の上肢全体の問題のようだ、ということです。
なんとも、心もとない回答になってしまいますが、、、。
体幹の上肢全体に不具合があると、この結帯動作の作動不全をひきおこすということです。
今回、またあらたに、肩甲挙筋を整体することで、この結帯動作が改善された事例です。
肩甲挙筋は、この通りの走行です。
第一頸椎の横突起から第四頸椎の横突起からはじまり、
肩甲骨の上角と肩甲骨の上部の内側縁に付着します。
そして、肩甲骨を上げる動作をします。
この動作のほかに、
「身体運動の機能解剖」によりますと、
小胸筋とともに、肩甲骨を下方回旋する動きもあります。
この動きがあるせいでしょう。
肩甲挙筋を整体しますと、結帯動作が改善されました。
肩甲挙筋は、僧帽筋の前に位置します。
ここに、カチカチに固い筋肉があります。
これが、肩甲挙筋であると、考えます。
結帯動作をしますと、肩甲骨は下方に回旋することになります。
けれども、この肩甲挙筋はにコリ・拘縮がありますと、
肩甲骨の下方回旋の動きに制限をかけると想像することができます。
まだまだ、結帯動作の探求は続きます。