首のねじる動きで可動域制限

肩こりを訴える方で、動診してみると、首の回旋、ねじる動きで可動域制限が起きる例はおおいものです。

この首を回旋、ねじる動きと三角筋との関係について考察してみます。

三角筋については、これまでも、「肩こりと三角筋」と題してレポートしてきました。
「肩こりと三角筋」
このレポートでは、首の側屈と三角筋の関係について考察してみました。

やはり、側屈ばかりではなく、首をねじる動きにもこの三角筋は関係していることがわかります。

三角筋の筋肉の連結をみていくと、

①棘下筋
②大胸筋
③僧帽筋

と連結があることが示されています。

P151

三角筋は前部繊維・中部線維・後部繊維に分かれていますが、

うまいことに、前部繊維は大胸筋と、

後部繊維は棘下筋と連結します。

また、うまいことに、前部繊維は鎖骨に

後部繊維は肩甲骨に付着して、大胸筋・棘下筋と連結します。

三角筋を中心に体幹の前面の鎖骨・大胸筋、

体幹の後面の肩甲骨・棘下筋という構造です。

この全体を僧帽筋がおおうわけです。

こう考えることができます。

例えば、首を左にねじって、右の首筋に違和感が生じる場合、

右の体幹の後面である肩甲骨に関連する筋肉・三角筋の後部繊維と棘下筋に何か問題がありそうです。

また首を右にねじって、右の首筋に違和感が生じる場合、

右の体幹の前面である鎖骨に関連する筋肉・三角筋の前部繊維と大胸筋に何か問題がありそうだ、と考えることができます。

いずれの動きに際しても、僧帽筋を介して違和感を発生させるように思われます。

首の可動域の問題の場合、まず、三角筋の拘縮・コリを疑ってみることは、有効なアプローチであると思われます。