肩甲骨の内側が痛くて目が覚める

肩甲骨の内側が痛くて、夜、眠っていると目が覚めたりしていました。

夜、眠られないものです。

この症状にずいぶん、悩まされましたが、なんとか、自力で克服することができましたので、

自分のケースですが、レポートしてみようと思います。

この症状、夜、眠っていると、肩甲骨の内側が痛くて、息苦しくて、目が覚めるという症状に悩まされておりました。

起きて仕事をしている時には、気にはならないのですが、夜眠って、時間が経過すると、その痛みで目が覚めていたものです。

そんな期間がもう数か月も続き、自分でなんとか解決しなくちゃな、と思いいろいろ試行錯誤してまいりました。

痛みが出て、苦しかったのは、ここです。

この写真は、右の肩甲骨の内側縁のガイコツ君の写真ですが、ここが、痛くて苦しかったわけです。

また、自分でも、ここ、

大菱形筋周辺に「ハリ」を感じておりました。

大菱形筋周辺に「ハリ」が出現しているということは、

何らかの原因で、肩甲骨が外方、外側に引っ張られている力がかかっていることを示しています。

そう、肩甲骨が「外転」してしまっているんだな、とは理解することができました。

その外力・原因となっている筋肉が何なのかが、われながら、特定できずにずいぶんと、この夜、眠れない症状に悩まされておりました。

肩甲骨の内側のいたみですから、いわゆる、「肩こり」といってしまえば、それまでですが、

肩こりの原因の多くは、「手」の使い過ぎからくることが多いため、自分で自分を整体していくわけですが、

まず、狙うポイントは「手」・前腕・上腕ということになります。

また、それと併せて、「身体運動の機能解剖」(医道の日本社)をみますと、

肩甲骨を「外転」する筋肉は「前鋸筋」と「小胸筋」とありますので、

「手」・前腕・上腕と「前鋸筋」と「小胸筋」との筋肉の連結を考えながら、手・前腕を中心に整体を進めておりました。

きっと、この肩甲骨の内側縁の痛みのトリガーポイントは手・前腕にあるにちがいないと確信しながら。

http://wp.me/p5Rhub-1G2「寝ていると背中が痛い肩こり」と題して、

以前にレポートしております。

このレポートでは、手の「合谷」が有効ではなかろうか、と推測しております。

けれども、どうやら、この合谷は「本丸」ではなさそうです。

なかなかこの肩甲骨の内側の痛みが回復してこないからです。

首のコリを指摘される

なかなか自力では、肩甲骨の内側の痛みを改善することができないので、

整体の勉強会・セミナーに参加した際には、自分のこの症状を訴え、進んで整体のモデルになり、助言を求めたりしたものです。

けれども、なかなか上手くいかないものです。

やはり、最後に頼りになるのは、私の学び家である仙台操体医学院です。

このような症状を訴え、治療を受けさせてもらいます。

私の首に触れながら、

「ここがカチカチにこっていますよ」と今貴史先生と今昭宏先生に指摘していただきました。

私のこの肩甲骨の内側の痛みの原因は、手ではなく「首」だったのか~!

確かに、自分ではこの首にはアプローチしてきていません。

また、なぜ、首の筋肉がコルと肩甲骨の内側縁に痛みがでるのか、そのメカニズムが理解できませんでした。

けれども、仙台操体医学院での講習会から帰り、自分で首の筋肉に触れていくと、確かに肩甲骨の内側の痛みは軽減されていく実感がありました。

おかげさまで、いまでは、もう、ほとんどその痛みもありませんし、

夜眠っていても、その痛みで目覚めるようなこともありません。

ありがとうございます。

肩甲骨の内側に痛みが出現するメカニズム

この首の筋肉を整体しながら、解剖学・運動学的に私なりに考えていくと、

「あ~、そんなことか!」と自分なりに理解することができました。

触れている筋肉はここです。

「肩甲挙筋」です。

肩甲挙筋は、

第一~第四頸椎の横突起の後結節にはじまり

肩甲骨の内側縁の上三分の一の領域に終わります。

この停止部の肩甲骨の内側縁の上三分の一というのが、ちょっとしたポイントです。

これまで、単純に、肩甲挙筋は肩甲骨の「上角」に付着すると思い込んでおりました。

「上角」に付着するから、その作用は肩甲骨を挙上するんだな、と。

ところが、その作用は、まだ、あります。

そのことを記述していない解剖学の本もありますが、、、。

そう、

肩甲骨を下方回旋させます。

肩甲骨が下方回旋しますと、

ちょうど、大菱形筋が外側に引っ張られることになります。

そのために、大菱形筋付近にハリが出現していたと考えられます。

また、それにともない、肩甲骨の内側が外に引っ張られ、テンションがかかっていたということです。

これが、肩甲骨の内側に痛みが出現するメカニズムだと理解することができました。

ただし、これは私のこの肩甲骨の痛みが出現していたケースのメカニズムということですが、、、。

なぜ肩甲挙筋がコルのか?

それでは、なぜ、肩甲挙筋がコルことになったのか、そのことを考えてみます。

肩甲挙筋の作用は、いま記したように。

肩甲骨の挙上と肩甲骨の下方回旋です。

普通、筋肉がコル場合、その筋肉の使い過ぎからくることが、多いものです。

けれども、肩甲挙筋のこのような動作というのは、あまり、私はしていないわけです。

これは、肩甲挙筋の作用から考えるより、その位置・ポジションから考える方が適切なようです。

肩甲挙筋は首の後面を結びますから、

下を向く動作で、常に、ストレッチ・テンションがかかる状態が出現します。

なるほどです。

下を向くことで、この肩甲挙筋がひきのばされ、そのまま筋肉が固着してしまったにちがいありません。

そのことから、肩甲挙筋が常に引っ張られ、最終的には、肩甲骨の内側縁に痛みを発生させていたに違いありません。

そう考えることができます。

ですから、その整体はこの肩甲挙筋の起始部である、頸椎の横突起を整体すること、

またそこから下方にのびる筋腹を整体することがその眼目となります。

触れてみますと、この横突起の起始部も、

また、首の付け根のこの肩甲挙筋の筋腹もガチガチに固くなっていることがわかります。

この肩甲挙筋を整体することで、私の肩甲骨の内側の痛みは解消されることとなりました。

解決のヒントを教示していただいた、仙台操体医学院の今昭宏先生と今貴史先生にはいつものことながら感謝しております。

ありがとうございました。