阿保徹先生の腰痛の立場
阿保徹先生の腰痛と椎間板ヘルニアについての考え方を紹介していきます。
それでは、引用してみます。
「腰痛と、椎間板ヘルニアと、腰椎すべり症は、同じメカニズムで起こる。
筋肉疲労で血流が悪くなって腰痛が起こり、血流の途絶えが持続すると、組織が壊れて、椎間板の弾力が失われ、その周りの骨が破壊されて、いろいろな変形痛が起こるのである。
原因はすべて血流障害による組織破壊なのである。
これらを治すには、血流を増やすしか方法はない。
血流が増えれば、組織はその時点から修復されはじめるから、いずれは痛みもとれてくる。
腰痛やヘルニアなどの痛みを、神経の圧迫という概念ばかりで捉えるから、痛みをとるために消炎鎮痛剤を処方したり、あるいは圧迫を取るために牽引したりする。
しかし、この治療法で腰痛が治った例はほとんどないのである。
つまり血流を増やさなければ、筋肉疲労も治らないし、組織障害も治らない。
腰痛ほど間違った方法が蔓延している医療はないと思う。(P64)
このような安保先生の考え方を根拠に、当院では、腰痛の治療を進めております。
どこにいっても、良くならない腰痛をかかえている方はたくさんいらっしゃいます。
整形外科を受診して、背骨の間が狭まっているからといって、牽引をかけられたり。
牽引は重力の法則に反しています。
人間は、重力を受けて生きることになっています。
それに反すること、例えるなら、無重力状態にすることをこの牽引は意味しています。
これでは、逆に体は壊れてしまいます。
血流が滞ればコリになります。
鎮痛剤を投与することで、痛みをとるといいながら、逆に血流がわるくなり、
治りを遅くしている可能性もあります。
血流とコリ。
このような観点からも当院は生体していきます。