腰痛の原因のひとつは腕です

腰痛やぎっくり腰と前腕・上腕、早い話が、上肢・腕との関係については、たびたびこの「論考」でもレポートしてきました。

けれども、まだまだ、触れていないポイントは残されているものです。

毎週、腰が痛いということで、メンテナンスに通っていただいている方です。

たびたび使っている写真ですが、このように、体幹を後ろに反らすと、腰に痛みが生じます。

下肢から体幹まで、お腹までも、それこそ、思いつくあらゆるポイントから整体しております。

けれどもまだまだ、その時は良くなっても、一週間働けば、腰が痛くなります。

この方の整体に際して、腰痛の理論に立ち返り、最近は、上腕・前腕を中心に整体を進めております。

すると、やはり、それなりの成果をあげることができます。

私の腰痛の法則は、単純で、立位から前屈して腰に痛みが出る場合は、下肢に原因、トリガーポイントがあり、

立位から体幹を後屈・伸展させて、腰に痛みが出る場合は、上肢、腕に原因、トリガーポイントがある、というものです。

この法則に立ち返り、前腕・上腕を整体しております。

肘を整体する

この方の整体では、前腕、また上腕の整体を進めてきました。

例えば、方形回内筋の停止部、円回内筋の停止部、腕橈骨筋の起始・停止。

また、さらには、上腕二頭筋の筋腹・停止部。

それなりに、成果はでておりますが、まだ、何かが足りないようです。

まだ、触れていないポイントが残されているようです。

そこで、今回から整体しはじめたポイントのひとつが、ここです。

そう、上腕骨内側上顆です。

自分の上腕骨内側上顆に触れても、ここは、「固い」ものです。

また、ここは固くて当たり前すぎて、それを「コリ」とは認めず、スルーする場合が多いものです。

ここには前腕・手の屈筋群の起始部となっています。

「手の屈筋群は上腕骨内側上顆につく、と覚える」と鍼灸学校時代教わったものです。

それだけ、屈筋群が集まるわけですから、この上腕骨内側上顆は固くなるはずです。

代表的な筋肉だけでも、

橈側手根屈筋

円回内筋

の付着部・起始部となっています。

この上腕骨内側上顆を整体します。

すると、やはり、予想通り、体幹の後屈の動作が改善されます。

この上腕骨内側上顆は経絡経穴では、「心経の少海」です。

もうひとつのポイントです

もうひとつの肘の整体のポイントは、ここです。

尺骨鈎状突起(しゃっこつこうじょうとっき)だと、私は考えています。

触れるのが、少々むつかしいのですが、

尺骨の肘頭、肘と上腕骨内側上顆との間です。

ここの部分を尺骨から剥がすわけです。

尺骨神経が走行しているため、触れ方では、「ピクッ」と神経に触れます。

そこをかき分けて、尺骨鈎状突起からそこに付着する筋肉を剥がすわけです。

ここに付着する停止する筋肉が、上腕筋なわけです。

尺側手根屈筋ともなっています。

上腕筋ですから、肘を曲げたり、物を持ったりする際に、上腕二頭筋・力こぶの筋肉とともに働きます。

さらに、この上腕筋は上腕二頭筋の下・奥に位置しているため、上腕骨の前面に付着しています。

そしてどうやら、上腕筋と上腕二頭筋が層をなして「癒着」するようです。

これは私の推測・憶測ですが、、、。

この上腕筋と上腕二頭筋が層をなしている「癒着」を剥がすとともに、

上腕筋の停止部を剥がすことも有効な整体となります。

やはり、この方の体幹の後ろ反らしも、さらに改善されます。

ここのポイントは、経絡経穴では、「小腸経の小海」となります。

やはり、古代中国人は気づいているわけです。

こんな風に、有名な経穴であるにもかかわらず、触れていないポイントはまだまだ存在しています。

さらに、触診と動診の探究を進めていきたいものです。