足指のつけ根の痛みについてです。
足指のつけ根といっても、わかりずらいものです。
また、この写真ではわかりずらいのですが、あきらかに、膨らんで、腫れています。
けれども、この腫れた感じも、以前に比べればすいぶんとおさまってはきています。
腫れているということは、ここで炎症がおきていると考えることができます。
なぜ、ここが腫れているのか理解できなくて、「一度、整形外科を受診してみて下さい」と提案したものです。
総合病院の整形外科を受診してもらったのですが、やはり、
「骨には異常がない」ということで、問題とされませんでした。
あきらかに、腫れているのですが、その点についても、言及、説明はなかったようです。
「炎症が起きているのかどうか」の鑑別だけでもしていただければ、というのが私の願いだったのですが、残念でした。
なかなか、この足指のつけ根の腫れがひいてこなかったのですが、ひとつの、仮説が思い当たりましたので、
それに沿った整体をしますと、少しづつ、好い方に向かっているような気がします。
その仮説というのは、解剖学の写真をながめていて、ひらめきました。
ここの部分は、ちょうど、足指につながる筋肉が「腱」と「鞘」になっています。
この「腱」と「鞘」がねじれて、摩擦が起こり、炎症がおきているに違いない、という仮説です。
早い話が、足指のつけ根の腱鞘炎という考え方です。
この筋肉は、「長母指屈筋」と「長趾屈筋」です。
この筋肉はどちらも、下肢から始まるわけですが、
この筋肉のコリ・拘縮が「腱」と「鞘」のねじれを引き起こしているにちがいない、と考えました。
ですから、この二つの筋肉、「長母指屈筋」と「長趾屈筋」を重点的に整体することにしました。
また、この筋肉は、足首を「内反」する筋肉ですから、その動きの整体も試みます。
すると、少しづつですが、この足指のつけ根の腫れがひいてきてるように、見えます。
また、足を床につくと痛みが走っていたのが、解消されてきました。
このような観点からの整体を続けていくことで、良い成果がだせるもの思われます。