足指のつけ根の痛みについてです。

足指のつけ根といっても、わかりずらいものです。

ここです。
IMG_1115[1]
ここが、足を床についた時に痛むといいます。

また、この写真ではわかりずらいのですが、あきらかに、膨らんで、腫れています。

けれども、この腫れた感じも、以前に比べればすいぶんとおさまってはきています。

腫れているということは、ここで炎症がおきていると考えることができます。

なぜ、ここが腫れているのか理解できなくて、「一度、整形外科を受診してみて下さい」と提案したものです。

総合病院の整形外科を受診してもらったのですが、やはり、

「骨には異常がない」ということで、問題とされませんでした。

あきらかに、腫れているのですが、その点についても、言及、説明はなかったようです。

「炎症が起きているのかどうか」の鑑別だけでもしていただければ、というのが私の願いだったのですが、残念でした。

なかなか、この足指のつけ根の腫れがひいてこなかったのですが、ひとつの、仮説が思い当たりましたので、

それに沿った整体をしますと、少しづつ、好い方に向かっているような気がします。

その仮説というのは、解剖学の写真をながめていて、ひらめきました。

ここの部分は、ちょうど、足指につながる筋肉が「腱」と「鞘」になっています。

この「腱」と「鞘」がねじれて、摩擦が起こり、炎症がおきているに違いない、という仮説です。

早い話が、足指のつけ根の腱鞘炎という考え方です。

この筋肉は、「長母指屈筋」と「長趾屈筋」です。

この筋肉はどちらも、下肢から始まるわけですが、

この筋肉のコリ・拘縮が「腱」と「鞘」のねじれを引き起こしているにちがいない、と考えました。

ですから、この二つの筋肉、「長母指屈筋」と「長趾屈筋」を重点的に整体することにしました。

また、この筋肉は、足首を「内反」する筋肉ですから、その動きの整体も試みます。

すると、少しづつですが、この足指のつけ根の腫れがひいてきてるように、見えます。

また、足を床につくと痛みが走っていたのが、解消されてきました。

このような観点からの整体を続けていくことで、良い成果がだせるもの思われます。