鎖骨の下がふくらんでいます

「左の鎖骨の下がはって苦しい」といいます。

痛みがあるわけではないのですが、はっている感じがする、ということです。

肩こりといいますと、首筋・肩回りの苦し訴える方が多いものですが、

鎖骨下の肩こりというのもあるわけです。

確認のため鎖骨下を触れてみますと、左右で明らかに違いがあります。

左の鎖骨下は固くはっています。

経穴でいえば、肺経の「中府」・「雲門」といえそうです。

筋肉でいえば、大胸筋また、その皮下にある小胸筋です。

鎖骨下は万能の経穴です

鎖骨下のコリの触診および整体はかかせないポイントです。

万能穴、すべてに効くツボといっても差し支えないほど、様々な効能を持っています。

例えば、

肩の上りが悪かったり、

首の動きが悪かったり、

さらには、股関節の屈曲が悪かったり、

股関節の動きにまで影響を及ぼします。

整体に困ったときには、「耳」と「鎖骨下」へのアプローチは欠かせません。

このように鎖骨下の重要性は理解していても、これほどまでに鎖骨下が固くハリをみせている方も珍しいものです。

ストレートに鎖骨下にハリがでています。

烏口突起周辺

肩甲骨の烏口突起という、鎖骨下にコリコリと触れることができるポイントがあります。

ここが、肺経の「中府」・「雲門」ということになるわけですが、

ここに付着する筋肉は、

烏口腕筋

上腕二頭筋の短頭

小胸筋です。

また、鎖骨下の内側二分の一の領域には、大胸筋が付着します。

どうやら、解剖学的に素直に、これらの筋肉に緊張・テンションがかかり、鎖骨下を引っ張り、ハリ・コリを作っているように思われます。

女性だけのフィットネスクラブに通っています

この方、健康のためにということで、職場の近くの女性だけのフィットネスクラブに通っていることがわかりました。

また、鎖骨下のコリは左なわけですが、実は、右手の腱鞘炎・ドケルバン病ということでご来院いただきました。

この方の腱鞘炎・ドケルバン病についての見解は、

「ドケルバン病と筋力トレーニング」

と題して、レポートさせていただきました。

この方の腱鞘炎・ドケルバン病は、どうやら、フィットネスクラブでの筋力トレーニングに、その原因があることが推察できました。

なるほどです。

同じことが、左にもおきていたと考えることができます。

フィットネスクラブでの筋力トレーニングの負荷が

右手では、右手の手首の付け根に痛みを発症し、

左手では、鎖骨下のハリとなって出現したと思われます。

では、なぜ、右手は手首にその症状がでて、左手は鎖骨下に出たのかと問われれば、残念ながら、答えに窮するしかありませんが、、、。

フィットネスクラブのトレーニング・メニュー

この方が通っているフィットネスクラブには、

上腕二頭筋らを鍛えるバーベルカールや

大胸筋を鍛えるダンベルフライの器械もあることが、教えて頂いたので、わかっています。

肘関節を曲げたり、肩関節を前から上げたりする動作で、

上腕二頭筋の短頭や烏口腕筋に負荷がかかります。

負荷がかかるということは、筋肉を鍛えるということです。

また、胸の前で、手を開いたり閉じたりするダンベルフライの動作では、大胸筋に負荷がかかり、鍛えることができます、

これらの動作をすることで、これらの筋肉が付着する烏口突起や鎖骨下がふくらんできてもおかしくはありません。

さっそく、腕・上腕を整体することにします。

予想通り、上腕に触れ、整体するとコリが感じられ、本人も痛みを感じます。

かなりコッテいます。

上腕二頭筋の長頭・短頭。

烏口腕筋。

上腕筋を整体します。

すると、やはり、あれだけ凝っていた鎖骨下がやわらかくなりました。

これは、本人でもわかるほどにやわらかくなりました。

さらに、首の可動域を確認しますと、左右の側屈の動きもスムースになったことが確認できます。

健康のために良かれとばかり行っていた筋力トレーニングですが、

やはり、「あう・あわない」の個人差があり、

万人にその効果をみつけることはできないようです。

鍛え過ぎは、負荷のかけすぎになり、逆に筋肉の「コリ・ハリ」そして、さらに痛みの原因にもなるということです。

尋ねてみます。

「女性の方が腕を鍛える必要はないんじゃないんですか?」と。

すると、

「二の腕に余計な肉がついてる方がいるじゃないですか。

そういった方がこの腕のトレーニングをすれば、二の腕がスリムになるということです」と教えてくれました。

なるほどです。

けれども、やはり鍛え過ぎは禁物だと思われます。