起き上がり動作で腰が痛い
起き上がると腰が痛いとご来院です。
起き上がり動作、床に仰向けから、上半身をおこしてくると、腰が痛いということです。
痛い部位を教えてもらうと、
どうやら、腰椎の3番のようです。
背骨に痛みが走るということです。
お仕事を伺いますと、消防士さんで、消防士さんの大会があるそうで、その練習に明け暮れているのだそうです。
起き上がり動作の訓練
その大会の練習にこの「起き上がり動作」があるんだそうです。
「you-tubeでみてみて下さい」と教えてくれます。
「ほふく救出」というそうです。救助される役割だそうです。
なるほど、起き上がり動作があります。
「この練習を一日何時間くらいやってるんですか」と尋ねますと、
「3~4時間」といいます。
「一日何回くらい起き上がり動作をやるんですか」と尋ねますと、
「40~50回くらいですか」。
なるほど。原因はわかりました。
この起き上がり動作で作動する筋肉の筋肉疲労にちがいありません。
ビフォー・アフターもこの起き上がり動作をやってもらって、腰・腰椎の3番に痛みが出なくなるかどうかを基準にすることにします。
「起き上がり動作」で作動する筋肉といえば、ズバリ・「腸腰筋」です。
この腸腰筋の筋緊張をほぐすことをすれば、良くなるはずです。
もう、わかりましたので、遠くから、足、太ももから腸腰筋に影響を与える筋肉にアプローチします。
なんと!起き上がってもらうと、腰に痛みが走ります。
頭で考えたことは、、、
仙台操体医学院のコ~ン先生の格言に
「頭で考えたことは、だいたい上手くいかないんだよな~」というのがあります。
なるほど、そういうことです。
けれども、しつこく、腸腰筋に直接アプローチする「動きの操体法」、「手もみ操体法」をくりだします。
けれども、やはり、起き上がってもらうと、腰に痛みが走ります。
仕切り直しです。手で触れながら原因の筋肉、コリをさがしていきます。
それは腰方形筋でした
仰向け、うつ伏せ、側臥位。姿勢を変えてもらいながらさがしていきます。
ありました!
側臥位でそれに触れることができました。
「腰方形筋」です。
腰方形筋に「手もみ操体法」です。
起き上がってもらうと、「ずいぶん痛みが楽になっています」といってもらえます。
こうなれば、「動きの操体法」もつかえます。
足伸ばしは有効な「動きの操体法」になります。
起き上がってもらいます。
「腰に痛みがでなくなっています」といってもらえます。
あとは、これからまだまだ続く訓練が終わったあとの、ケアを指導して、おしまいとします。
作動する筋肉がわかったからといって、その筋肉が腰痛の原因になるわけではないということを教えていただきました。
ありがとうございます。