こむら返りになってしまいました

思いがけず、自分がこむら返りになってしまいました。

そのおかげで、こむら返りのメカニズムを理解することが出来ました。

そして、このこむら返りの治し方も!

こむら返りの原因

なぜ、こむら返りが起きてしまったかを振り返ってみます。

年末のこと、その日は年越し蕎麦つくり、ということで、「手打ちそば」をつくっていました。

自分の家で食べる分ばかりではなく、お歳暮としてお届けする分まで半日がかりで蕎麦づくりです。

その作業の最中、左のふくらはぎに無理な力がかかっていることに気づきました。

「あれ、これは、ひょっとして、こむら返りが起きるかもしれないぞ」という予感が走りました。

すると、案の定、その日の晩、眠っていると、こむら返りが起きてしまいました。

「なるほどな~」と納得したわけです。

左のふくらはぎに無理な力がかかっているな、と実感したのはこんな姿勢の時です。

蕎麦を打つ時、蕎麦打ちの板を床に置き、その上で作業をするわけです。

蕎麦をのしおわると、今度は、たたんで蕎麦包丁で切っていくわけです。

その蕎麦を切っていく姿勢の時、左のふくらはぎに力がかかっているわけです。

蕎麦を切る姿勢

蕎麦を切るとき、左膝を立て、体重をかけ蕎麦を切っていきます。

左の膝は、膝関節屈曲、足関節背屈です。

この姿勢で体重がかかり、負荷がかかるわけです。

このことが原因にちがいありません。

このことについて考えてみます。

ストレッチをかけてさらに負荷をかけると、関節は離開する

答えをもう見出しで書いてしまいました。

そういうことです。

筋肉は作動すると収縮します。

筋肉はストレッチ、引き伸ばされると、その筋腹は、鉛直方向に対して、左右に膨張、膨らむように思われます。

何故かは、そのメカニズムは私にはわかりません。

けれども、筋肉を触れていると、ストレッチをかけると筋肉の筋腹は外側に膨張するように感じられます。

特にわかりやすいのが、それこそふくらはぎです。

ふくらはぎに触れながら、足関節を底屈しますと、ふくらはぎの筋肉は作動しますので細くなります。

逆に、足関節を背屈しますと、筋肉はストレッチされ、ふくらはぎは膨張することが手で触れることが出来ます。

このストレッチして、筋肉が膨張した状態でさらに垂直に体重がかけられるとさらに筋肉は膨張すると思われます。

私がこむら返りを起こしたのは、ふくらはぎの外側の筋肉です。

そう「ヒラメ筋」です。

ヒラメ筋は腓骨と脛骨にまたがるように付着、起始しています。

ここが、ストレッチをかけられ筋肉が膨張し、さらに体重がかかり負荷がかかると、さらにヒラメ筋は左右の外側に膨張していくことになります。

すると、ヒラメ筋が左右に膨張するということは、

脛骨と腓骨の関節、ジョイントしている部位が離開、開いていくことになると考えられます。

このままの状態、脛骨を腓骨が離開した状態を元に戻そうとして、筋性防御、強烈な筋肉の収縮が起きるわけです。

これがこむら返りです。

こむら返りの治し方

このことがわかれば、こむら返りの治し方は、こうなります。

離開した脛骨と腓骨を締めてあげれば、筋性防御は収まるはずです。

そうはいっても、いざ、こむら返りを起こしてしまうと、やはり、その痛みでアタフタしてしまうわけです。

まずは、世間でいうところの定番の処置、足関節を背屈して、縮んだふくらはぎを伸ばすことをしてみます。

ストレッチのせいで、こむら返りになったのですから、これは矛盾しているのですが、やはりやってみます。

やはり、こむら返りは収まりません。

そこで落ち着いて、理論通り、脛骨と腓骨を締めることをしてみます。

ただ締めるのではなく、ヒラメ筋の起始部、腓骨の後面に触れながら、ギュッと締めます。

すると、理論通り、こむら返りは収まり、その日はもう再発することはありませんでした。

こむら返りの結論

このことから、私はこう考えます。

こむら返りの原因は脛骨と腓骨の離開である、と。

それを引きおこすのは、ふくらはぎの筋肉を伸ばして、ストレッチをかけて、さらに負荷をかければ脛骨と腓骨は離開するということです。

そして、その治し方は離開した脛骨と腓骨を締めて、元のポジションに戻してあげれば収まるということです。

このようなことを考える良い機会となりました。