腱鞘炎・中指のばね指を整体する

親指のばね指のつぎには中指です

「中指がばね指になってしまいました」といいます。

この方、親指のばね指、それも両手のばね指を発症し、当院に通っていただき、

一年かかって、たくさんのことを学ばせていただき、ばね指が解消しました。

親指のばね指は解消したのですが、手の使い過ぎからくる、前腕の重苦しさはやはり残っていて、引き続き通院していただいています。

すると、今度は中指のばね指を発症してしまいました。

腱鞘炎は前腕の筋肉の拘縮が原因です

この方の親指の腱鞘炎に一年間たずさわり学んだことは、

腱鞘炎の原因は、前腕の筋肉の拘縮が原因だということです。

そう、親指のばね指は、

「長母指屈筋」と

手のひらの筋肉「拇指内転筋」

この二つの筋肉の拘縮が原因だと、確信しています。

中指のばね指の原因は?

このことから推測して、中指のばね指も前腕の筋肉の拘縮が原因だということはわかります。

その拘縮している部位を探していきます。

前腕を触れながら、中指のばね指が緩和する部位を探します。

なかなか難航したのですが、ここです。

ここを整体しますと、中指のばね指が解消しました。

解剖学の本をひもときます。

親指のばね指の場合は、「長母指屈筋」が原因なわけですが、

中指の場合は、この長母指屈筋よりも少々、内より、ほぼ前腕の中央に位置している筋肉が原因のようです。

前腕の深層に位置する「浅指屈筋」または「深指屈筋」にちがいありません。

前腕の浅層に位置する四つの筋肉

円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋・尺側手根屈筋

この四つの筋肉の奥です。

浅指屈筋は中節骨の底に停止し、

深指屈筋は末節骨の底に停止することから、

ばね指のはね方から近位指節間関節(PIP関節)がはねるのですから、

どうやら、浅指屈筋が原因ではなかろうかと推察します。

そして、ここを整体すると、中指のばね指は解消しました。

筋腹の整体の方法

この浅指屈筋・深指屈筋を整体して気づいたのは、

ただ、揉む、なでるという方法ではなく、

「筋腹をつまむ、はさむ、圧をかける」

という整体の仕方の方が、効果が高いということです。

これは私にとっては大いなる発見でした。

筋腹の整体は、筋腹に「圧」をかけて、動かしてもらう、ということです。

このことで、中指のばね指が解消しました。

「腱鞘炎・親指が曲がらない」はこちらからです

「腱鞘炎・親指が曲がらない」