四十肩・五十肩と肋骨に付着する筋肉についての覚書です。

ここでいう、肋骨に付着する筋肉とは、「前鋸筋」のことです。

前鋸筋は、

第一肋骨から第八肋骨から始まり、

肩甲骨の上角から下角までの内側縁につきます。

そして、肩甲骨を外転したり、上方回旋する働きをします。

ここで、気を付けなくてはいけないのは、肩甲骨の外転とは、腕を横から上げる動作のことではなく、

肩甲骨を外へ、腕を横に伸ばす動作です。

上方回旋が腕を横から上にあげる動作を助けるということです。

この前鋸筋が拘縮しますと、肩甲骨が外に動くわけですから、猫背の原因の一つともなります。

肩関節の外転、横から上げていく動作をみますと、

①0度から90度までが、棘上筋と三角筋。

②90度から150度までが、僧帽筋と前鋸筋

➂150度から180度までが、脊柱起立筋。

前鋸筋はこの90度から150度までの動きにかかわるということです。

先日の臨床です。

外転180度を超えると、肩に痛みが出る患者さんがいらっしゃいました。
四十肩・五十肩 肩の痛みと肩関節の亜脱臼
この方に、この前鋸筋を整体しますと、

この180度を超えての肩の痛みが緩和されました。

このことは、180度をこえると、この前鋸筋が可動域制限をおこす要因のひとつにちがいないということを示しています。

確かに、前鋸筋は肩甲骨を上方回旋する働きがあるものの、

その位置的には、矛盾するようですが、上方回旋する動きを制限することもありうると思われます。

皆さまの検証を期待しております。

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