治療の最後になりましたら、「もうずっ~とお尻を押したりすれば痛いんですよね~」とおっしゃいます。

聞けば、かなりまえに、階段から落ちて、その時、階段の角におしりを強く打ったということです。

それ以来、お尻の痛みが消えないというのです。「その時は恥ずかしくてどこの病院にもいかずに、様子をみて治した」ということです。

「ああ、それなら、その痛みは消えるかもしれませんよ」ということで「盛岡・川嶋・バランス療法」を試みました。

左の臀部の痛みです。左右の手からのアプローチです。手だけの刺激で「痛みがだいぶうすらいだ」というお答えです。

そこで、さらに、左右の足からのアプローチも加えてみました。

すると、「どこが痛かったんだかわからなくなったきた」といってもらえました。

あとは、マグレーンを刺激したツボにはり、「また、もし痛みがぶりかえすようなら、このツボを自分で刺激してみてください」と指導しました。

どうやら、この「盛岡・川嶋・バランス療法」、長い期間悩まされた痛みに関しては、「絶大」な効果をみせるようです。

仮説としては、長期間に及んだ痛みというのは、実は本当の痛みではなく、「脳の勘違い」、つまり、脳が習慣的に発している痛みの情報ではなかろうか、と考えております。