軽いドケルバン病です

お尻から、太ももにかけての痛み、いわゆる坐骨神経痛でご来院いただいたのですが、

問診の段階で、「あと、手首も痛いんです」ということになりました。

「テレビで見たんですが、親指を握り込んで、手首を動かすと痛いんです」といいます。

ズバリ、「フィンケルシュタイン・テスト」が陽性です。

整形外科的にはドケルバン病・腱鞘炎ということになります。

ドケルバン病の原因

ドケルバン病の原因はこれまたさまざまです。

子供が生まれたばかりのお母様が良く発症します。

小さい赤ちゃんを抱っこしているため、前腕・手首がねじれてしまうためです。

また、瓶を空ける動作で力が入りすぎても、このドケルバン病を発症します。

このドケルバン病、痛みは、親指の付け根のいわゆる「嗅ぎタバコ入れ」のところにでるわけですが、

その原因は、実は、前腕の二つの骨、橈骨と尺骨のねじれによるものが多いというのが、私の実感です。

そんなことをお伝えしていますと、

お仕事の中に、ちょうど手首をねじる動作、瓶のふたをねじあけるような動作があるということです。

もうピンポンです。

そうとわかれば、自分での治し方を教えます。

ねじを空ける動作が続いたせいで、前腕・手首がねじれて痛みが出ているわけですから、

その逆の動きをしてあげると治りますよと教えます。

仕事の途中で、前腕・手首を逆方向にねじってあげるわけです。

そうすることで、歪みが解消されます。

腱鞘炎を整体します

そうはいっても、まずは、このドケルバン病を整体します。

橈骨と尺骨のねじれが原因なのですから、そのねじれをつくっている筋肉があるはずです。

その筋肉を使いすぎることで、その筋肉がコリ・拘縮となって橈骨と尺骨を歪めます。

その筋肉とは、そう、「回外筋」です。

回外筋は、その名前の通り前腕を回外します。

その停止部である、橈骨の付着部を整体します。

すると、やはり予想通りの結果を出すことが出来ました。

フィンケルシュタイン・テストを行っても、手首に痛みはもうでません。

この回外筋のポジションも自分で触れることができる場所です。

その場所を教え、自分での整体の仕方を教えます。

自分でできることは自分で整体する。

そうしないことには、体は歪んで元に戻ることが出来なくなります。

なにはともあれ、軽いドケルバン病を整体できてなによりでした。

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「腱鞘炎・親指が曲がらない」