足を床につくと踵に痛みが生じる症例とその解決ポイントのレポートです。

「かかとの痛みとふくらはぎ」でも記したように、かかとの痛みの原因のほとんどは、「ふくらはぎのコリが原因のトリガー(引き金)だ」、という考え方でまずまちがいはありません。

しかしながら、ふくらはぎのコリを探せるか、触れることができるか、という点については、これはもう治療家の技量に負うとしかいいようがありません。

ふくらはぎの筋肉は、その深さから4層に分類できるそうです。

第一層は、腓腹筋です。

第二層は、ヒラメ筋・足底筋・膝窩筋です。

第三層は、長趾屈筋・長母指屈筋です。

第四層は、後脛骨筋です。

ふくらはぎといっても、このように7つもの筋肉に取り巻かれています。

さらにまた、このほかにも、腓骨からの筋肉もあります。

これらの筋肉を的確に触れることができるか、という問題です。

または、これらの筋肉のコリをみつけだせるか。触れることができるか、という問題です。

この方のふくらはぎのコリを見つけ出すのも、なかなか一筋縄ではいきませんでした。

けれどもここです。

右足の外側の腓腹筋です。

また、ここです。

内側の腓腹筋です。

一番表層に位置し、もっとも触れやすい筋肉であるはずの腓腹筋ですが、なかなかむつかしいものです。

腓腹筋とヒラメ筋との筋肉のミゾのところに、トリガーがかくれていました。

ですから、ただ単に腓腹筋全体にモミをかけても、かかとの痛みはなかなか消失しません。

しっかり、そこに気づいてあげることで、触れてあげることで、そのコリは消失していきます。

不思議な現象ですが、これが真相だと、感じております。

この方、この腓腹筋のコリに気づいてあげると、足を床についても、かかとの痛みはかなり軽減しました。

日常生活、仕事での足への負担が原因だと思われます。

その負担はお仕事ですから、仕方がありません。

あとは、仕事から帰ってきたあとの、自分でのセルフケアをしっかりしていかないと、いつでもまた、かかとの痛みは再発してしまいます。
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