軸の回転の軌跡をたどってみる

身体運動を軸の回転運動としてとらえる考え方は、なかなか合理的で、便利な考え方です。

たった3本の軸の回転運動で人間の身体運動を説明してしまうのですから。

池上六朗先生の三軸修正法の発想の卓越しているところです。

この軸の回転の発想に、軸運動の軌跡、その痕跡の跡をたどることができるのではなかろうか、と思いついたわけです。

これは、また、身体運動を考える時に、便利な考え方ではなかろうか、と思いついたわけです。

軸と面

軸の回転を考えてみると、軸と面がでてきます。

例えば、体幹の前後屈を考えてみると、

お臍の横の軸が回転することで、前後屈の動きができます。

これは、お腹の面と背中の面が前後に回転するとも言えます。

このような回転運動をするときに、回転運動の痕跡、足跡が線として残るのではなかろうか、と考えます。

そのように考えた方が、面で考えるよりも考えやすい、ただそれだけのことですが、、。

そして、この線というのは、東洋医学の経絡の流れ・線と似てくるということです。

経絡の線

東洋医学では、12の経絡、線があり、その経絡を「気」と「血」が流れていると考えます。

私は、「はり師・きゅう師」ですから、この東洋医学を少々かじったわけですが、

この「気」と「血」という考え方になじめなかったし、いまでも、なじめていないわけです。

だまつて、西洋医学のように、血管の流れ、神経の流れでいいじゃないか、そういう説明で十分だと思うわけです。

けれども、軸の回転運動の軌跡ということを考えてみた時、

この「気」と「血」が流れる経絡というものを軸の回転運動の軌跡としてとらえることができるのではなかろうか、と思ったわけです。

経絡を、「気」と「血」の流れる道ととらえるのではなく、軸の回転運動の軌跡として考えてはどうかということです。

経絡と身体運動は一致している

経絡の線は、身体運動と一致していることは、すでに知られていることです。

例えば、

前後屈は、腎経ー膀胱系

側屈は、胆経ー肝経

回旋は、胃経ー脾経

その経絡がそれぞれの動きを示します。

例えば、

腎経が収縮・作動すると、体幹は前屈します。

膀胱系が収縮・作動すると、体幹は後屈します。

このような、線を軸の回転運動の軌跡として考えるということです。

軸回転の「クセ」とも軸回転の軌跡の中心線と言いかえてもいいかと思われます。

身体運動は軸の回転でおこるわけですが、その痕跡が線として身体に刻まれるとでもいえばいいのでしょうか。

その痕跡の滞り、オリみたいなものが「コリ」・トリガーポイントであろう。

そして、そのコリ、トリガーポイントが軸の回転運動を阻害すると考える。

すると、この軸回転の痕跡をたどっていくと、「コリ」・トリガーポイントをみつけだすことができる、と考えます。

そんなことを考えております。

この考察はまだ続きます。

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