「テニスをしていたら、肩が痛くなって、肩が上がらなくなったんですけど、見てもらえますか」とお電話です。

養護学校の先生Oさん(女性・40代)です。

スポーツ疾患はあまり、得意な方ではありませんが、仕方がありません。

「テニスをしていたら急に右肩が痛くなってしまい、右肩が上がらなくなったんです。ですから、テニスのせいで痛くなったんじゃないかと思いますけど、、、」。

動診してみます。右腕を前から上げていきますと(屈曲)、90度ほどで、痛みがでます。

「左手で支えながらですと、なんとか右腕を上げることはできるんですけれど、そこで(90度)痛みがはしります」。

同じく右腕を横から上げていきます(外転)。これは痛みはあるものの、上げることができます。

前方挙上(屈曲)がきついということです。

もう一度、前方挙上(屈曲)してもらいながら、痛みが走る部位を確認します。

肩峰のやや内側、三角筋の後部繊維のあたりの痛みです。

「これさ、テニスのせいで痛めたのではなく、いわゆる四十肩、五十肩じゃないの?そういう見立てでやってみますね」。

「そこ(三角筋の後部繊維)に痛みが出る人は、結構、手の使い過ぎが原因の方が多いんですけど、仕事柄、手は良くつかいますよね?書類とかもパソコンですから、手を使いますしね」。

「そういわれてみると、生徒さんで、ひとりカラダの大きい子がいて、結構大変で手に力ははいりますね」とOさん。

手の使い過ぎ、また、三角筋周辺および肩から首にかけてのライン(肩井の周辺ですね)の痛み、窮屈感を解消するには、上橈尺関節の骨の操法(「はじめての操体法治療(1)」を参照のこと)が劇的に効くことが良くあります。

これは、コ~ン先生の骨の操法であり、また、TRKの肘井永晃先生の「治して繁盛DVD上肢編・五十肩」でも紹介されている技でもあります。こちらも参照してみてください。私の特許技ではありません。

例のごとく上橈尺関節をジワ~と締めつけていきます。やはり例のごとく「痛て、て、て、て」です。

動診、テストです。

腕を前から上げていってもらいます。

「お!上がる!なんで!」と驚きます。

「あ~、でも上まで(180度)いくと、まだ痛い」。

腕を上げていって肩甲骨のあたり三角筋後部繊維の周辺に痛みがでるということは、体幹の前面、胸のあたりの何かが腕をあげていく動きをブロックしているにちがいない、と考えます。

鎖骨を狙います。

見た感じでは、Oさんの姿勢はさほど猫背にはみえませんが、仕事の内容から判断して前かがみの動作は多そうです。そのため鎖骨が下方にねじれてしまっているにちがいないというイメージです。

そこで鎖骨を胸鎖関節にむけて軽く「圧」をかけながら、上方にねじる動きもたしてみます。

動診、テストです。

「お~、上がる、さっきより痛くない!」と喜びます

良い結果がでましたので、この鎖骨の骨の操法で攻めます。

「あ~、ほとんど痛みがなくなった!」と大喜びです。

「今度、腰が痛くて動けないでいる、ウチの父親を連れてきますね。その時もまたよろしくお願いします」とにこにこ笑顔のOさんでした。

盛岡せんぼくバランス治療院の本体サイトはこちらからです

盛岡市で整体は盛岡せんぼくバランス治療院へ

四十肩・五十肩の専門サイトはこちらからです

四十肩・五十肩