肩こりが原因でものが二つに見える?

時々おみえになる70代の女性の方です。

初めは、肩が痛くて上がらなくてということだったのですが、

それは、なんなく、痛みもなくなり、肩の上りもよくなりました。

お話をしているうちに、先月、目の手術をして、ということになり、

「ものが二つにみえる」症状にお困りとのことです。

右目と左目とで、画像が一つにあわさるのではなく、

右目と左目とで別々にみえるのだそうです。

「そのせいで目が疲れて、それが肩まできたのだと思います」と話していました。

後頭部を整体します

「そうですね~、目の疲れですね~」といいながら、目といえば、後頭部の圧痛です。

「痛いけど、気持ちいいです」といってもらえます。

その時、ふと、「こんなことやって、目の見え方がひとつになったらおもしろいな~」と思ったわけです。

そんで、「頭にふれますから、ものの見え方が変わるかおしえてくださいね~」とお願いしてみます。

「あら?ちょっと、画像が近づいたような気がします」といってくれます。

「画像が近づいたような気がします」

こうなると、おもしろくなるわけです。

どこかに触れて、画像がひとつになったら、めっけものです。

眼科では「水晶体の筋肉が、、、」という説明をうけて、その筋肉を調整する手術を受けたそうです。

一回目では、画像がひとつにならず、また2週間後に再手術の予定とのこと。

どうやら、首筋にふれると、何かが変わるようです。

ひとつひとつの筋肉にふれながら、変化を教えてもらいます。

ピンポ~ン!ありました。大当たりです。

背中から首にかけて張る、僧帽筋の前にある筋肉です。

IMG_0268[1]

触診能力がまだまだな私は、「後斜角筋かな~」と思いながら、よ~く、解剖学の写真で確認してみますと、

「肩甲挙筋」です。ガチガチです。

圧痛をかけても痛がりません。「気持ちいい」そうです。

「肩甲挙筋」に圧痛をかけますと、画像のズレが減少するようです。

「肩甲挙筋」が目にまで影響を与えるなんてなんとも不思議です。

通っていただいて、手術が回避できたなら、なによりですが、

こればっかりは、本人におまかせです。

けれども、変化はだせたので、回復する可能性は大いにありですよね。