ハムストリングスとふくらはぎ

ずいぶん長い間、ハムストリングスという筋肉は、あまり悪さをしない筋肉だな、と思っていました。

けれども、触診能力が少しずつ上がってくるにつれて、やはりハムストリングスもあちこちに悪さをすることに気づいてきました。

それも、ふくらはぎと一体になって。

半腱様筋は内側の腓腹筋と大腿二頭筋は外側の腓腹筋と連結します

太ももの後面の表層を形成する筋肉であるハムストリングスは内側に半腱様筋と半膜様筋。

外側に大腿二頭筋が位置します。

この内側の半腱様筋が内側の腓腹筋と連結します。

外側の大腿二頭筋は外側の腓腹筋と連結します。

この連結の具合を触れるためには、私は、うつ伏せになってもらった方が触れやすいと思われます。

うつ伏せになってもらうと、ハムストリングスをたどり、そのまま足方にたどっていくと、腓腹筋の「筋・筋膜」のコリに触れることが多いようです。

外側も同様です。

仰向けで足を伸ばせない方はハムストリングスとふくらはぎを確認します

腰が痛かったり、お尻から太ももにかけて痛みが出て、仰向けで足を伸ばせない方は、よくあるケースです。

早い話が、足を伸ばすと、腰が痛くなるので、足を伸ばして寝ることができないわけです。

すると、骨盤は後傾し、背中も丸くなり、猫背ができあがります。

骨盤が後傾しているからといって、骨盤を矯正するのではなく、

骨盤を後傾させている原因があるわけです。

その原因となる筋肉のコリを整体しなくてはなりません。

その筋肉がハムストリングスでありふくらはぎの筋肉です。

逆をいうと、ハムストリングスとふくらはぎのコリ・拘縮が骨盤を歪ませ、猫背にしてしまう、ということです。

そして、このハムストリングスとふくらはぎの筋肉は実は一体だということに、やっと気づいたわけです。

このふくらはぎの筋肉の触診というのは、まだまだ、到達点のない課題と言えそうです。