重症の五十肩の新患さんが続いています。

いまだに苦手な症状は
「耳鳴り」と股関節や肩関節、また膝関節の関節可動域制限、関節がロックした症状です。
やはり、完治するまでには、時間を要します。

幸いなことに私自身が左の「耳鳴り」・「耳閉感」に見舞われてしまったので、
いろいろ「耳鳴り」・「耳閉感」は実験中です。
「耳鳴り」・「耳閉感」の治療の権威への道がひらかれたというわけです。

ところで、関節可動域制限のある重症の五十肩についてです。

うちの五十肩のページを改めてみてみます。

これが、自画自賛ですが、
「いいページ」なんですね~!

橋本敬三先生の本とトリガーポイントの加茂先生の本の引用でつくりあげたページなのですが、短いのですが、「いいページ」なんですね~!これが!

五十肩のページを引用しますね。

「操体法写真解説集」の五十肩についてのページから、そのまま引用させていただきます。

四十肩・五十肩の症状も決して突発的に起きたのではない。(本人が勝手にそう思っているだけである)

当初は、脚・腰(脇腹)・背中に発生した異常感覚の警告信号がジワジワと増加した結果である。

肩治療に携わる99%の人達は、苦痛の発生部位と運動制限に目をうばわれ、そこだけに対症的手段を施すが、それでは片手落ちである。

他部位に発生した歪みが連続的に肩関節の運動を制限し、痛覚が発生するという原理を無視した処置法などは、我がままな子供にチョコレートを預け気げんとりおしているに等しい。

なんとも手厳しい言葉です。肩だけにとらわれずに全身の歪みからアプローチしていきなさい。五十肩は全身の歪みの結果ですよ、という警告です。

この言葉を肝に銘じながら、整体・治療にあたっていきます。

ですから、五十肩の症状でご来院いただいたお客さまであっても、やはり、下肢・脚からの整体・アプローチをしていきます。

やはり、橋本敬三先生の文章はスバラシイですね!
「操体法写真解説集」は仙台操体医学院に寄贈しましたので
仙台操体医学院でご覧くださいね。

そして私がこれまでやってきたことといえば、
どうしても症状にとらわれ、まず腕・肩のアプローチが中心になってしまっていました。

ホームページには下肢・脚からアプローチしますと書いておきながらね、、、。

書いたとおり、整体していこうと意を決しました。

「今後五十肩の方がお見えになった場合には
その患側の腕・肩にはふれずにアプローチしてみよう
反対の腕・肩からも攻めてみよう

いっそ、足からもアップローチして、肩が上がったらスゴイじゃないか」という気づきです。

五十肩に触れるとしても最後の最後にしようと決めてみました。

これは師匠のコ~ン先生が「患部から遠いところからアプローチする」と常々おっしゃっていることです。

けれども、ついつい患部に直接アプローチしてしまうわけです。

私の場合、患部から遠いところというのは
せいぜい、体幹三軸であったり、胸椎の骨の圧迫操法であったり、
肩上げ操法だったり頸椎の三軸だったりするわけです。

それでも時には膝倒し三軸で肩があがったり
患側の肩を下げたポジションから立位で体幹の三軸をかけたりして
肩があがったりしたことはあるわけですが、、、。

いつも成功するわけではありません。

それでもう開き直って
患側の腕・肩に触れずにどこまで症状を改善させることができるのか
足から整体して肩を上げれるのか、
という課題に挑むことにしたわけです。

それともうひとつ

問診の段階で、重症の五十肩の方には、

「五十肩は正直むつかしくて、時間もかかります。
私の現在の技術では三か月はかかりますよ」と正直に宣言することにしました。

これで、ずいぶん気持ちが楽になりました。

これまでは五十肩を一発で治せないたびに
「なんて下手くそなんだろう。情けね~」と落ち込みつづけていたわけです。

これまでの、経験から、3か月あれば、そこそこのことができてきます。

三か月より早く改善させることができたらそれはそれでよし。
三か月も待てない方とは「ご縁」がなかったということで、残念ですが、諦めるしかありません。
もっと、勉強です。
三か月あれば、完治とはいかないまでも多少の変化はだすことができるはずです。

そんなことを心に決めますと
私を試すように五十肩の新患さんが二人も続けていらっしゃたわけです!
ひとりはホームページを見て、もうひとりはお客さんの紹介です。

ホームページを見て来院していただいたKさんは
一年前には右の五十肩、今年の春からは左の五十肩です。

「右の五十肩は放っておいたら一年たったら治りましたから」と言います。
「今年の春にそうしたら左が五十肩になって動かなくなり、
さすがに四か月もたっても治らないのであせって、こちらに来ました」

五十肩について説明します。

「五十肩、五十肩といっても、
肩が原因で痛かったり動かなかったりするわけではなくて

背中だったり、腰からだったり、首からだったり
いろいろな部位の歪みの結果、五十肩になったと考えています。

一番の原因は日常生活が原因で姿勢が猫背になってしまったことです。

その猫背を矯正することを時間をかけてやっていきます」。

動診では前方挙上・屈曲は90度。
横上げ・外転も90度で運動制限、痛みがでます。

五十肩に対応した整体をやっていきます。

腕の前上げ・横上げいずれも100度程度まで
わずかですが、五十肩が改善のきざしがみえてきましたので、
本日の五十肩の整体は、ここまでにしました。

どうやら首からのアプローチが効果がありそうです。
それだけがわかっただけでも大いなる改善へのヒントといえます。

こんな、小さなヒントの積み重ねが
五十肩の改善に至るのだと確信しております。

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