首がまわらなくなって三日たつが治らない

「寝違えたみたいで、首がまわらないんだ」とお馴染みの社長さんです。

「寝違えて首がまわらなくなって、三日たつけど、治らないんできました」といいます。

左右とも首がまわりません。特に右にまわすと、右の首筋にピーンと痛みが走ります。

これは、グッドタイミングです。

ここのところ、肩の亜脱臼の整体ばかりやっていましたので、

肩の亜脱臼と寝違えで首がまわらなくなった症状との関連性を探求する良い機会がめぐってきました。

寝違えと肩の亜脱臼

結論を先に書いてしまいます。

寝違えと肩の亜脱臼の関連は大いに「あり!」です。

肩の亜脱臼のせいで、症状として、寝違えて首がまわらなくなります。

ちょっとした工夫が必要でしたが、この社長さんの寝違えの首はほぼ痛みなくまわるようになりました。

検査をしてみます

腕・肩を動かしながら、肩の検査をしてみます。

腕を内側にねじる(内旋)動きと、外にねじる(外旋)動きでどちらが、痛み・窮屈感があるのか尋ねます。

すると、外側にねじる(外旋)動きが窮屈だといいます。

このことから、肩関節・上腕骨頭が過ー外旋し、かつ前方に亜脱臼していると判断します。

ですから、整体の方向は、腕を内側にねじる(内旋)動きです。

理論的にはあっているはずです。

けれども、良い成果がでません。何かが「足りない」ようです。

肋骨と肩甲骨をあげてみます

寝違えて首がまわらないケースの得意技をやってみます。

寝違えには、肋骨と肩甲骨を上にせりあげる「骨の操法」です。
寝違えて首がまわらない(1)
やはり、成果はでます。

寝違えた首が動き始めました。

これがわかれば、しめたものです。

この「骨の操法」と肩関節の亜脱臼の整体を組み合わせればいいわけです。
寝違えて首がまわらない(2)
この、一手加えます。

脇の下、上腕骨の下に手を添えます。

そこから、内旋の動きにもっていきます。

おお!この一手で成功です。

脇の下、上腕骨の下に手を添えます

この肩関節の亜脱臼の整体ははじめ、このように、手を添えて行っていたのですが、

手を添えなくても、成果が出るケースが多々あったため、手を添えるのをはしょっておりました。

この一手で変わります。手を添える必要があるケースももちろんあるということです。

寝違えて首がまわらない場合には、この一手が必要なことがわかりました。

きっと、肩関節・上腕骨頭が過ー外旋し、かつ前方に亜脱臼しているほかに、

寝違えの場合、下方にも亜脱臼していたということです。

ですから、上方への介助が必要だったのでしょう。

この一手を添えることで、寝違えて首がまわらなかったのが、クルクルまわるようになりました。