皮下組織とは?
皮下組織を整体します。
皮下組織とは、解剖学の教科書をひもときますと、
「真皮の下にあり、皮膚を深部の組織と結合する層である」とあります。
感覚的には、皮膚と筋肉との間の層という感じです。
首がうまく動きません
お馴染みのお客様ですが、いつものとおり、首の動診をしてみますと、首の側屈の動きが窮屈で可動域制限が生じます。
特に、右・側屈で可動域制限が出ます。
軸回転の法則からいくと、右・側屈で可動域制限が出るのですから、
左の体幹の側面にトリガーポイントがありその可動域制限を出しているといえます。
そこで、左の体幹の骨盤のへりから肋骨、脇の下まで整体していきます。
筋肉的には、外腹斜筋~前鋸筋~大円筋~小円筋ということになります。
これが、どうも上手くいきません。
筋肉の問題ではないようです。
されば、とて、皮膚から皮下組織までをつまみあげて整体しますと、なんとなくうまくいきそうです。
可動域の変化がみられます。
皮下組織を探ります
皮下組織をつまみ、その中の感触を探ります。
すると、そこに皮下組織の中になにかピ~ンとはった線維のようなものを触れることができます。
このはった線維を整体していきますと、首の可動域が明らかに改善されました。
教科書には、
「皮下組織は、柔らかく目のあらい結合組織でできており、皮膚が下層の骨や筋などから遊離し自由に動きうるのはそのためである」とあります。
ですから、この皮下組織にコリが生じると、皮膚が自由に動けなくなるようです。
そこから、可動域制限がおきることも十分考えられます。
骨膜と筋肉との付着・癒着の問題。
筋肉のコリの問題。
皮膚のねじれの問題。
ここにきて、さらに皮下組織のコリの問題にも目を向けていかないことにはならないことを学ばせていただきました。