喉が痛いと言います
時々、ご来院いただく方なのですが、なんとも喉が痛いのだそうです。
喉ぼとけの右のわきのあたりに痛みがでるのだそうです。
右の喉ぼとけのあたりが痛いとはいっても、なんともお仕事がハードな方ですから、
すっかり、姿勢が猫背になってしまっています。
喉の痛みのことより、まずは、この猫背の解消を狙います。
喉の痛みとはいっても体表上の痛みです
喉の痛みとはいっても、喉、気管や食道のような内臓の痛みではなく、体表上の痛みを訴えております。
そうですね、もちろん、内臓系の痛みでしたら、私の整体の対象の範囲を超えていますからね。
家でも、喉に痛みが出る時は、その喉の痛む付近をもむと、その痛みはやわらぐのだそうです。
けれども、なんともその猫背です。
猫背といったら、もう狙うのは「お腹」です。
お腹の筋肉が縮むと、おのずから体幹は前屈し、猫背ができあがります。
喉の右側のラインをまっすぐ、体幹に沿って下がっていきます。
その辺のお腹の整体から始めます。
これが予想通り、固くなって、コリになっています。
そこを整体します。
お腹の経絡を考えてみます
ここを整体しながら、これってまさに経絡で言うと「胃経」だよな、と思うわけです。
胃経は喉をとおり、胸をとおり、お腹、そこからさらに足の外側へと続きます。
この流れは、操体法のシンボル図でみると、右斜め前の〇に相当します。
ここを整体していきます。
まるで、経絡治療、経絡整体、経絡マッサージみたいになってきました。
お腹の整体で喉の痛みが楽になる
お腹を触れますと、「ああ~、首にひびく~」といいます。
やはり、つながっているのでしょう。
お腹の整体を続けます。
すると、「喉の痛みがなくなってきた」といってもらえます。
どうやら、成功したようです。
猫背になってしまったために、喉にまで負担がかかっていたにちがいありません。
それにつけても、この操体法のシンボル図、東洋医学の経絡というのは、大いなる叡智が秘められているとしみじみ思うわけです。