脊柱管狭窄症にもいろいろなタイプがあります

脊柱管狭窄症という診断を整形外科で受けてからご来院いただくことがよくあります。

この脊柱管狭窄症という診断が、また多種多様で、様々な症状を現します。

例えば、腰が痛くても脊柱管狭窄症。

足がしびれても脊柱管狭窄症。

足の裏に違和感が出ても脊柱管狭窄症です。

一対一対応の症状がでるわけではないようです。

脊柱管狭窄症の診断

脊柱管狭窄症の診断には、MRIの画像診断が利用されます。

背骨の中を通る脊髄神経が、その中で何らかの障害物に脊髄神経が触れるため、様々な症状を出すとされています。

そのことに関しては、しょせん一介の整体師には何もできません。

体表からの整体を行うだけです。

体表観察すると、脊柱管狭窄症の診断を受けた方は、まず間違いなく、「猫背」になっています。

背骨が丸くなっています。

そんな姿勢ができあがる理由は人それぞれでしょう。

昔はずいぶんと、背中が丸くなった、「おじいさん」、「おばあさん」がいたものです。

きっと、この方々は農作業をがんばって、しゃがみこみすぎたにちがいありません。

そう思います。

現在でも、このように、農作業に励んで腰が曲がってしまったかたもいらっしゃいます。

けれども、圧倒的に多いのは、お話を聞いてみると、「座りすぎ」です。

一日中、椅子に座ってテレビをみているだけで、腰はどんどん曲がっていきます。

曲がった腰を伸ばそうとすると、腰は後戻りできないように丸く曲がっていますから(可塑性・かそせい・といいます)、腰はに痛みが走ります。

歩くと腰が痛くなるとはこういうことです。

歩くだけで、腰は自然と伸びてきます。

曲がった腰がジワジワと伸びてくるのですから、これまたジワジワと腰に痛みが出てきます。

この現象が、「間欠性跛行・かんけつせいはこう」なのだと、私は理解しております。

動いて痛いことは基本的には「するべきではない」と考えますが、

なかには、治すためには痛みを伴うこともあると思います。

痛くても歩き続けた方が、背筋も伸び、この脊柱管狭窄症を克服できる可能性があると考えます。

最後は個人の生き方の問題です

そうはいっても、痛いことはだれしも、やりたくないものです。

背筋を伸ばすと、腰が痛くなるからといって、腰を丸め続けると、痛みから逃れて生きることはできるけれども、

腰はますます曲がっていきます。

腰が曲がったまま生きていくか、いまは痛くても、腰が伸びた姿で生きていくかは、その人の選択次第です。

その姿勢もその人の生き方を表現しているのですから。