親指の付け根と手の甲側が痛む腱鞘炎

親指の付け根の痛み

親指の付け根が痛いということです。

思えば、親指の付け根とひとことでいっても、その部位はさまざまあるわけです。

手の平側の親指の付け根もあれば、手の甲側の親指の付け根もあるわけです。

以前にも、親指の付け根の整体は紹介しております。
「腱鞘炎・親指の付け根の痛み(2)
けれども、この記事で紹介したのは、手の平側の親指の付け根の痛みです。

今回紹介する方はここ、手の甲側の親指の付け根の痛みです。
親指の付け根・甲側の痛み

原因は指の使い過ぎです

この方、ピアノ教室を主宰しています。

早い話が、私のピアノの先生なわけですが、

演奏会を控えていて、練習を積んでいるということです。

すると、親指の付け根に痛みが走る様になりました。

親指が痛くてピアノが弾けないのでは、演奏会どころではありません。

さっそく、整体していきます。

指の痛みといったら、まずは、前腕からの整体です。

前腕を整体することで、指の可動域制限が緩和されることは多いものです。

指の筋肉の多くは、前腕からはじまるからです。

けれども、前腕を整体しても、あまり親指の付け根の痛みに変化はありません。

手のひらを整体します

されば、とて、手のひらを整体します。

手の中手骨です。

指を一本ずつ、その可動域を確認していきます。

すると、中指の可動域制限を認めることができました。

中指を整体していきます。

そして、中指の中手骨も。

ここです。
中指の中手骨を整体する
ここに、コリを触れることができます。

かなり痛がります。

コリをができれば、そこを触れられると痛みが生じます。

その指のコリを剥がしていきます。

すると、どうでしょう。

親指の付け根の痛みは解消しました。

親指の付け根に痛みは出現するのですが、原因は第3の指です。

拇指内転筋です

中手骨を触れていますが、整体したのは拇指内転筋です。

拇指内転筋は、

手の平側の第2・3中手骨にはじまり、母指基節骨の基部におわります。

ここにコリ・拘縮が生じますと、

このピアノの先生のように、親指の付け根に痛みが生じたり、

また、拇指の付け根のいわゆる「嗅ぎタバコ入れ」の部分にも痛みを出現させます。

また、これまでの臨床経験からいって、この第3指というのはコリやすい指のように思われます。

あとは、この部位は自分でケアできるポジションですので、

ピアノの練習のあとの、ケアを指導しました。

練習が増えれば、ケアはかかせませんからね。

「腱鞘炎・親指が曲がらない」はこちらからです