「膝を曲げると、膝が痛くて、三日前から正座ができなくなったんです」といいます。

痛みがでるところを確認していきますと、
膝の痛みと股関節(1)
脛骨粗面の周辺と腓骨頭の周辺に膝を曲げると痛みがでます。

「膝の痛みは、だいたいは、ふくらはぎか太ももの筋肉のコリが原因の場合が多いですよ」と説明します。

ということで、下肢から、触診。そのまま、バランス操体法へともっていきます。

ふくらはぎの内側にも外側にもコリがあります。

丁寧にさぐっていき、丁寧に刺激を与えていきます。

この方は、中学校の先生で、先週ずっと研修会があったんだそうです。

その研修会場のクーラーが、ギンギンにきつかったんだそうです。

「なるほど、クーラーで冷えてしまい、ふくらはぎがコッてしまったのかもしれませんね~」

「そういうのも、十分考えられますよ」

ふくらはぎと太ももを整体します

といいながら、ふくらはぎをしらみつぶしに攻めていきます。

膝を曲げてみます。

深く曲げこむと、「まだ痛いです」というご返事です。

それでは、今度は太ももです。

けれども、深く曲げこむと、「まだ痛いです」。

さてさて、これはどうしよう。

仕切り直しです。

仰向けで膝倒しをやってみます。

両膝を左に倒していく動きが固いわけです。

右足だけを、外旋・外転・外に倒します。

こちらは、問題ありません。

右足だけを、内旋・内転・内側に倒していきます。

この動きがやはり、固いわけです。

この動診でピンと気づけば、話は早かったんですが、

膝といえば、ふくらはぎと太ももという先入観がここのところしみついてしまっていて、、、。

股関節の動きの操法です

股関節の内ねじりの動きが固かったので、

股関節を外転にもっていきながら、そこから、動きやすい、外旋の動きをしてもらいます。

「そういえば、最近、右足がガニ股っぽくなってきているような気がするんです」といいます。

あ~、ここにもヒントが!

この股関節の動きの操法でも、まだ

膝を深く曲げこむと「まだ痛いです」。

横座り操法です

正座をすると、痛みが出るということでしたので、

あえて、正座をしてもらい、膝の内側、外側の腱を寄せる操法をつかいます。

これでも、やはり、正座はできません。

それでは、得意の横座り操法を繰り出します。

左横座りはできるのですが、右の横座りは、窮屈です。

右の横座りの窮屈感は楽になりましたが、

膝を深く曲げると「まだ痛いです」。

また別のアプローチです

基本中の基本ですが、

どのようなポジションをとれば、膝を曲げても痛みがでないかを探していきます。

骨盤矯正でも良いポジションはみつかりません。

それでは、再度、股関節です。

股関節を内旋したり、外旋したりして、痛みがでないポジションをさぐります。

内旋です!やっと、みつかりました。

内旋位にして、骨の操法をやります。

手ごたえ十分です。

それがわかれば、動きの操法も使えます。
膝の痛みと股関節(2)
こんな、動きをしてもらいながら、内旋位に皮膚も骨もねじこんでいくイメージです。

ああ、これでなんとか、膝を深く曲げこんでも、「痛い」とはいわれなくなりました。

いや~、ずいぶん手こずりました。

膝と股関節。肝に銘じておきます。

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