目次

1.わたしの頭痛は、なぜ治らないの?
2.頭痛とは?
3.あなたの頭痛はどのタイプ?頭痛の分類
4.緊張型頭痛
5.片頭痛
6.緊張型頭痛の臨床例
7.片頭痛の臨床例
8.頭痛の施術を受けたお客様の喜びの声

わたしの頭痛は、なぜ治らないの?


①脳に異常はないと診断されたのに、わたしの頭痛は、なぜ治らないの?
②緊張型頭痛と診断されたのに、わたしの頭痛は、なぜ治らないの?
③片頭痛と診断されたのに、わたしの頭痛は、なぜ治らないの?
④頭痛薬を服用してるのに、わたしの頭痛は、なぜ治らないの?

意外に思われるかもしれませんが、頭痛も筋肉の「コリ・ファシア」が原因で起きることがあります。脳に異常がないと診断されて、頭痛薬を服用しても頭痛が改善されないのなら、筋肉の「コリ・ファシア」が原因の頭痛かもしれません!全身体的視点から施術する盛岡せんぼくバランス治療院の「筋膜・骨膜リリース」は、あなたの頭痛を解決する有効な施術になるかもしれませんよ!

頭痛とは?

頭痛とは、頭にズキズキする痛みを感じたり、頭を締め付けられるような痛みを感じた場合、頭痛とされます。

頭の痛みの部位は、頭の一部が痛かったり、人によっては頭全体が痛かったりします。後頭部と首との境目の痛みや、重苦しい感じ、目の奥の痛みも頭痛として扱われます。

ここで是非注意していただきたいのは、「これまでに経験したことがないような激烈な頭痛」の場合は、いますぐ、頭痛外来か脳神経外科を受診してください。あなたの命にかかわる重篤な病気の前兆の可能性があります。

あなたの頭痛はどのタイプ?頭痛の分類

頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛とに分類されます。

はじめに二次性頭痛について説明します。こちらは当院で対応できる症状ではないからです。二次性頭痛は何らかの病気の症状として頭痛を発している頭痛です。代表的な病気として「くも膜下出血」が知られています。「くも膜下出血」を経験し無事生還。いまでは健常者として生活している当院のお客様の話によりますと、本当に頭が割れるように痛かったのだそうです。これまで経験したことのない頭痛に襲われた際には、速やかに頭痛外来か脳神経外科を受診してください、いますぐに!

一次性頭痛の代表的な頭痛は緊張型頭痛と片頭痛とです。

一次性頭痛とは「頭痛のほかに症状はない」、という意味で「一次性」と名付けられています。頭痛が起きるもののその原因がなかなか特定できない場合があります。その原因のひとつが筋肉の「コリ・ファシア」が原因の頭痛ではなかろうか、と当院は考えております。

緊張型頭痛

頭痛患者の70%~80%がこの緊張型頭痛にあてはまります。

緊張型頭痛の特徴は、頭を締め付けられるような痛みを訴えますが、片頭痛のようなズキズキと脈を打つような痛みではありません。

痛みの部位が頭の片側であれば、片頭痛。頭の全体を締め付けるような痛みであれば緊張型頭痛。またその痛みが脈を打つようなズキズキする痛みであれば片頭痛。ズキズキ感がない頭痛であれば緊張型頭痛。このように大別されます。

緊張型頭痛はその名前が示す通り、頭から首~肩~背中にかけての筋肉が「緊張」してしまうことが原因で引き起こされると考えられています。

わたしが「はり・きゅう」学校で学んだ教科書には、緊張型頭痛の原因を以下のように記しています。

慢性の筋収縮、それに伴う頭皮血管の収縮による。

ここに大変重要なことが記されています。「頭皮血管の収縮」ということです。緊張型頭痛は頭皮に分布している痛みを感じとる「センサー」が反応した際に起きると考えることができます。

慢性的な筋収縮が頭皮のセンサーを反応させているわけです。頭皮にある痛みを感じるセンサーを反応させている筋肉の「コリ・ファシア」を特定するために、全身からその「コリ・ファシア」を探し当てる必要があります。それも全身体的な視野から!

頭痛外来を受診して緊張型頭痛と診断され、薬を処方されても効果がでない理由はここにあります。頭皮の痛みを感じとるセンサーを作動させている筋肉の収縮、緊張、筋肉の「コリ・ファシア」を特定できていないからだと、わたしは考えています。

緊張型頭痛の場合、頭痛外来でMRI検査を受けても痛みや「コリ・ファシア」は画像では写らないため、緊張型頭痛の原因は良くわからない、とされる一因となっています。

当院では全身体的視点から、各関節の動作の検査、また適確な触診により、緊張型頭痛を起こしている筋肉の「コリ・ファシア」を見つけだし、「筋膜・骨膜リリース」で緊張型頭痛を解消します。

片頭痛

片頭痛(へんずつう)はその名前のとおり、「片(へん)」は片方(かたほう)の意味ですから、頭の片方だけが痛む頭痛を指します。けれども実際には頭全体の痛みを訴えることもあるとされています。

頭の片方がズキズキと脈を打つように痛むのが特徴です。

片頭痛の原因は、頭部の血管が拡張するため、脈打つようなズキズキ感が引き起こされると考えられています。

「はり・きゅう」学校で学んだ教科書を引用します。

発症機序は諸説あるが、脳内、髄膜、頭蓋外血管の異常反応と血管活動性物質が関与している可能性が高い。

ここでも重要なことが記されています。「脳内、髄膜、頭蓋外血管の異常反応」ということです。片頭痛は脳血管の拡張が問題だということです。片頭痛の場合、緊張型頭痛とはちがい首回り肩回りを温めるとますます脳血管が拡張することになり、症状が悪化し吐き気を感じたりすることになります。

緊張型頭痛と片頭痛との鑑別を誤って、首・肩を温めると逆効果となります。緊張型頭痛は筋肉を温めて柔らかくすることが有効になります。一方、片頭痛は頭を冷やして脳血管の拡張を鎮める方法が有効になります。

緊張型頭痛の臨床例

一か月も頭痛に悩まされている中学生がお母様と一緒にご来院です。

一か月も頭痛が消えない。昼も夜も。一日中。

「たまに、夜、軽くなることがある」といいます。

脳神経外科をはじめ、耳鼻科、小児科、頭痛外来も受診していますが、頭痛は治らないといいます。検査の結果は、「脳には異常がない」ということです。脳に異常がないのであれば、緊張型頭痛か片頭痛にちがいありません。わたしが対応できる可能性は十分あります。

頭痛外来では、肩こりを想定してでしょう。肩まわりへのシップを処方されたということです。けれども、シップでは効果はなく、あまりに頭痛がひどいので、この一週間は学校を休んでいるそうです。

問診の段階では、「中学生だしスマホのゲームの使いすぎが頭痛の原因かもしれない」という予感がします。以前にもスマホのゲームのやりすぎから頭痛を発症した高校生に対応した経験がありました。

「確かにスマホはやっているけれど、そんなに極端には、、、」とお母様。

クラブ活動を聞きますと、「バレーボール」ということです。

「これまであまり運動をしてこなかったので、バレーボールのクラブ活動が結構ハードなようです」と教えてくれます。

頭痛といってもさまざまな原因があります。

私が遭遇して解決できた緊張型頭痛だけでも、シンプルに肩こり、首こりはもちろん、頸椎不安定症だったり、お腹の腹筋のコリだったり、緊張型頭痛の原因はさまざまです。

頭痛がでているのは、ここです。

頭痛の痛みがズキズキする拍動感をともなう頭痛ではないため、緊張型頭痛に分類することができます。考え方とすれば、ここの「痛みを感じるセンサーが反応して痛みを出している」ということです。この痛みを感じるセンサーを全身体的な視点からみて、どの筋肉が痛みを作動させているのか、ということを探究しなくてはなりません。

肩を横から上げて、肩関節の検査をします

左右の肩の高さを確認します。右肩が少々下がっています。肩関節の亜脱臼の可能性があります!肩関節の亜脱臼の観察は、視診の欠かせない項目のひとつです。

各関節の動きの検査をしてみます。右肩をゆっくり、横から上げていきます。外転です。上げる動作は、問題ありません。けれども、下げるとき、下げ切るポジションで何かが引っかかる感触がありました。

これは「肩関節の亜脱臼」のひとつの症状だと判断します。

当院オリジナルの肩関節の脱臼を整復する技術であるコッヘル法を応用した肩関節をはめ込む施術。肩関節の脱臼を整復する技術であるヒポクラテス法を応用した肩関節をはめ込む施術をした後、頭痛感の変化を聞いてみます。

「頭痛感はどう?」

「さっきより少し楽です」

肩関節の亜脱臼という見立ては正解のようです。

上腕骨と肩甲骨を正しいポジションに矯正する肩関節の矯正を施術します。その際、肩関節に「圧」を軽くかけながら聞いてみます。

「頭痛感どう?」

「いまは、消えています」

原因がわかりました。肩関節の亜脱臼が原因です。肩関節に軽く圧をかけることで頭痛感が軽減したということは、肩関節が亜脱臼したことにより首筋から肩にかけて筋肉にテンションがかかり、それが頭皮の痛みを感じるセンサーを作動させているにちがいありません。

また問診の段階で、横になっていると頭痛が和らぐといっていました。このことは、立っていると重力がかかるため黙っていても腕は下に下がります。腕が下に下がるとそのまま腕の重さのテンションが腕~肩~首とかかり、頭の頭皮にまでテンションがかかっていると推察できます。問診との整合性もでてきます。

さらに頭痛の原因を探ります

仰向けになってもらうと、明らかに、右肩が前にでています。ベッドから肩甲骨が浮かび上がります。そこで鎖骨下の筋肉を「筋膜リリース」です。

「くすぐった」そうに体をよじります。「くすぐったい」は筋肉が凝っている証拠です。鎖骨下の筋膜リリースでさらに頭痛感は減少しました。筋肉の凝りは十分解消されたと判断して、肩関節を適正なポジションにはめ込む施術をします。こんなポーズです。

そして、軽く、肩関節を押し込みます。

「頭痛感どう?」と聞いてみます。

「いまは 消えています」

肩関節の亜脱臼をはめ込んであげれば、この頭痛は解決します。

お母様に「軽くここ、肩関節を押してあげればいいですよ」と教えます。

「頭痛感どう?」

「消えています」

大成功です。

バレーボールの練習に励みすぎて肩関節が亜脱臼したのでしょう。確かにバレーボールでスパイクを打つポーズというのは腕を振り下ろしますから肩関節が亜脱臼しても不思議はありません。肩関節が亜脱臼したせいで肩関節にかかわる筋肉にテンションがかかり、それが頭皮のセンサーを反応させていたにちがいありません。

このように緊張型頭痛は、肩こり・首こり・背中のこりばかりではなく、肩関節の亜脱臼でも起きる症例のレポートです。緊張型頭痛は全身体的な視点からの施術が欠かせないという一例にしてもらえればありがたいことです。

片頭痛の臨床例

看護師の方が頭痛がひどいということでご来院いただきました。時々ひどい頭痛に見舞われるのだそうです。今現在も頭痛がするといいます。

頭痛の部位を教えて頂くと、左の側頭部のあたりがズキズキと痛むということです。このことから頭痛の部位は頭の片方であること、またズキズキする拍動性の痛みであることから片頭痛に分類できます。

片頭痛ですから血管性の頭痛であることを念頭におきながら、念のために、肩関節の動き、首関節の動きの検査をしてみます。この肩関節の動きの検査と首関節の動きの検査でわかることは、それぞれの関節の動きが良好であれば、首~肩~腕にかけて筋肉の緊張、コリの問題はなさそうだと評価できます。この方の場合は肩関節の動きも首の動きも良好です。筋肉の緊張、コリに問題はなさそうです。

けれども首の動きを確認する際に軽く頭を触れるのですが、その時「熱感」ほてりを感じました。「あれ~、頭がほてってますよ!」と尋ねましても、本人はその自覚がありません。このような片頭痛は過去に何度も遭遇している片頭痛です。

この片頭痛の原因はのぼせです

看護師さんですから夜勤もあります。この看護師さんは夜勤明けのまま片頭痛をかかえてご来院いただきました。「この片頭痛の原因がわかりましたよ」とわたし。「頭ののぼせです」といいます。看護師さんはキョトンとしています。自分の頭がほてっていることに自覚症状がないのですから、「のぼせ」といわれてもピンとくるはずがありません。

「夜勤で仕事は忙しかったですか?」と聞いてみます。看護師さんの仕事です、夜通し忙しいに決まっています。「やることがいっぱいで忙しかったです」という答えです。「仕事が忙しくて、次はこれをやって、その次はこれをやってと次から次から仕事のことを考えて働いているから、脳もフル回転で稼いでるわけです。脳が働くためには血液が十分供給されなくてはなりません。その血液が脳の中をフル回転で流れていくのですから、脳の中がオーバーヒートしてしまったのです。それで頭がのぼせた、熱をもった状態になっているのです」。脳の中が熱をもってしまい、脳内血管が拡張した状態になっていると考えます。これがこの方の片頭痛の原因です。

のぼせているが手足は冷たいという矛盾

この方の片頭痛の原因は頭ののぼせであることは説明しました。これまでの臨床例からいって、このタイプの方は手足に冷えを感じているはずです。「手足は冷たくて冷え性ではありませんか?」と聞いてみます。やはり「そうなんです。手足が冷たくて冷え性なんです」という答えです。「冷え性なので、温めれば良いかと思って岩盤浴にいったら、吐き気に見舞われたこともあります」。

「脳の奥には体温調節中枢といういところがあって、そこを流れる血液の温度で体温を上げたり下げたり調節するわけです。看護師さんの場合は頭がのぼせてしまっていて熱い血液がこの体温調節中枢を流れていくわけです。すると脳は体温が上がっていると判断して体を冷やすわけです。ですから看護師さんの手足は冷えてしまうことになります。頭は熱をもっているのに手足は冷たくなるわけです」。

「このタイプの冷え性と頭痛の解消のためには、頭を冷やすことです」と施術の方針を説明します。

頭を冷やす施術をします

「それでは頭を冷やしてみますね。きっと頭痛も消え上手くいきますよ」とわたし。

治療ベットに仰向けになってもらい、後頭部には「氷枕」をいれ、側頭部には氷を入れたポリラップで冷やしていきます。さらに脳に行く血管である総頚動脈と椎骨動脈の通る部位である首筋にも氷を入れたポリラップを据えて冷やしていきます。のぼせた脳を冷やすとともに、脳に行く血液を冷やします。

「どうですか?気持ちいいですか?」と尋ねますと、「気持ちいいです」という答えです。首筋から頭までをすっかり氷で冷やされると、健常な人ですと瞬時にして「冷たい」感じに襲われるのですが、のぼせている人には「気持ちいい」と感じられます。このままひたすら冷やし続けます。「頭の奥の方まで冷えたな~と感じたら教えてくださいね。それまでず~っと冷やし続けますからね」。

ただひたすら頭を冷やし続けます。そう20分も冷やし続けたでしょうか?

「頭が冷えた感じがします」といいます。そこで、ようやくすべての氷を取り除きます。

「頭痛感はどうですか?」と聞いてみます。

「スッキリしました。大丈夫です」。「手足もポカポカしてきました。不思議です」といってもらえます。片頭痛の施術、大成功です。

このように片頭痛の症例では頭ののぼせ、熱感をともなっている方が多いですから、頭および首筋の氷冷却は有効な施術だと考えます。頭および首筋の氷冷却によりのぼせで拡張した脳の血管が収縮し正常化したものと考えられます。セルフケアでも頭痛感がでたなら頭を冷やす処置をするなら、この頭痛は快方に向かうと考えられます。片頭痛のひとつの症例です。みなさまのお役にたてれば幸いです。

お客様の喜びの声

「正直、半信半疑でしたが、すぐに痛みがなくなりおどろいています」

症状:頭痛
盛岡市 H・K様・高校生

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頭痛が無くなり、楽になった。

脳神経頭痛クリニックへ通っても投薬だけで改善がみられなかったので、こちらで痛みがなくなり感激しました。

正直、半信半疑でしたが、すぐに痛みがなくなりおどろいています。
(お客様の声は、すべての方にその効果を保障するものではありません)

すごく気持ちの良い時間でした

頭痛も消え今までにない頭の軽さです。
ありがとうございました。
矢巾町・Oさん

首すじのこりがつらく

施術していただくと
筋肉がほぐれていくのがわかりました。
帰る時には頭がスッキリしました。
盛岡市・Sさん

体が楽になりました

気持ちもほぐれ、脳もスッキリしました。
それに自分でもできる体の動かし方を
教えていただき家で調整できるのも気に入りました。
盛岡市・Kさん