「はり師」・「きゅう師」が整体します

整体を営んでいる私の資格は「はり師」・「きゅう師」なわけです。

ところが、ほとんど、「はり・きゅう」を使うことはありません。

ほぼ、手技だけで、整体していきます。

今回、ふとしたことから、鍼治療を試みてみました。

繊維筋痛症と診断され

繊維筋痛症という診断を受けてご来院されてる方です。

難病といわれている、繊維筋痛症ですが、あまり苦手意識はなく、いつも通りの整体をつづけていくと、それなりの成果がでるものです。

確かに、手におえないケースもありますが、、、。

この方、お腹から背中、腰にかけて、痛みがあると訴えます。

常に痛いのではなく、座っていたり、前かがみになると、痛みがでるようです。

いつも通りの整体を続けてきたのですが、成果が正直「イマイチ」です。

手応えがありません。

なんとなく、この痛みは手や足からくるものではないようです。

確かに、手・足にコリは感じられません。

そこで、今回、思い切って、方針を変えて鍼治療を行うことにしました。

鍼治療のテクニック

私の鍼治療のテクニックは3つあります。

①鍼灸学校時代、川嶋先生に教えていただいた、「バランス・テスト」。

②茂木昭先生の究極の一点・鍼療法。

③仙台操体医学院で出会ったO先生から教えて頂いた、陰陽太極鍼。

②と③でアプローチしてみます。

陰陽太極鍼

陰陽太極鍼は、刺さない鍼です。と、ある方向に鍼を置いていきます。

鍼を置くと、一本、一本テープで肌にとめていかなくてはなりません。

そこで、刺す陰陽太極鍼を試みます。

成果が出たかどうかは、鍼を刺して、皮膚の反応が変われば、成果が出たと判断できます。

普通の「斜刺」、斜めに刺していきます。

反応が変わりません。

ちょっとした、工夫をしてみます。

筋肉まで刺すのではなく、肌・表皮にだけ刺す、肌にそれこそ、水平な感じで刺してみます。

もう、ほぼ、肌に鍼を置いているような状態です。

すると、どうでしょう?

反応が変わりました。

なるほど、陰陽太極鍼。刺してもつかえることが分かりました。

究極の一点・鍼

仕上げに、茂木先生の究極の一点・鍼を試みます。

検査の結果、左半身に異常反応が感じられます。

ですから、左の後頭部に一点・鍼を打ちます。

動診してみますと、全身の動きがスムーズになっています。

惜しむらくは、陰陽太極鍼と究極の一点・鍼との間に、動診をはさまなかったため、

陰陽太極鍼の成果なのか、究極の一点・鍼の成果なのか判断できないということです。

けれども成果は出せました。

この二つの鍼治療。

どちらも、肌の表面の電磁波を整える作用があると、私は理解しております。

このような鍼治療も、場合によっては、採用していきたいと考えております。