また肩が上がらなくなりました

前回ご来院いただいて、両方の肩があがるようになったのですが、

「また、動かなくなった」といってご来院です。

両方の肩とも横から動かそうとしてもピクリとも動いてくれません。

あらあら、また初めからやり直しです。

四十肩・五十肩の原因

四十肩・五十肩の原因の多くが、猫背、背骨が丸くなったことに起因しています。

現代のお仕事がほとんどパソコンに向き合ったデスクワークですから、

仕事をするだけで、姿勢は猫背になってしまいます。

また、前かがみの姿勢にならないことには、パソコンに向かい合うことはできません。

胸をはって、ふんぞり返ってパソコンの作業はできません。

ですから、仕事を一生懸命やればやるほど、四十肩・五十肩を発症する可能性は高くなります。

「椅子に座ってテレビばかり見ていませんでしたか?」

四十肩・五十肩をぶり返した、この方に聞いてみます。

「また肩が上がらなくなったんですが、ここ最近、椅子に座ってテレビばかり見ていませんでしたか?」と。

この方、もう現役を引退して、自宅で悠悠自適の生活を過ごしています。

家庭菜園や庭仕事を楽しんでいたのですが、それがたたって四十肩・五十肩を発症してしまいました。

そのことを指摘しますと、今度はやることがなくなってしまい、座ってテレビばかり見ていたようです。

すると、腰が丸くなり猫背になります。

これでは、四十肩・五十肩をぶりかえしても仕方ありません。

お腹から整体していきます

猫背の原因のひとつは、前かがみの姿勢が続くこと。

すると、その時作動している筋肉はお腹の筋肉です。

お腹の筋肉が作動し続けることで、背中は丸くなり、腕は内旋位、内側にねじれていきます。

ですから、まずは、「按腹」(あんぷく)からです。

お腹全体を「按腹」し、さらには、肋骨までも按じていきます。

肩の上がりは改善されてきましたが、まだ上がり切りません。

されば、とて、脇腹から背中へと按じるところを広げていきます。

すると、やはり、背中です。

腰椎を按じますと、肩があがりはじめました。

そう、「広背筋」です。

広背筋を整体する

広背筋は背骨から上腕骨の前面の小結節稜に終わります。

背中のラインは分かりやすく、触れやすいのですが、脇の下から前腕へとつづくラインは少々わかりにくくなります。

この広背筋が拘縮すると、上腕は内旋位となってしまい、肩は上がらなくなります。

この広背筋を整体します。

私は腰椎に手を触れます。

あとは、患者さんに腰椎を屈曲・伸展してもらいます。

もちろん、この腰椎がかたくなっているので、はじめは腰骨を動かすことがむつかしいものです。

こんなふうに誘導します。

「お臍を前に出したり、後ろにひっこめたりするように動いてみて下さい」

すると、肩は横から180度まで上がる様になりました。

自分でもこの動きをまめにやるように指導します。

「テレビを見ている合間にも、こんなふうに腰を動かしてみてください」と。

同じ姿勢がつづくと、そのまま、体が固定してしまい、可塑性(もとにもどること)が起きてしまいます。

「この動きは気持ちいい」と本人もいってくれます。

広背筋のこと、同じ姿勢をつづけないこと、そんなことが四十肩・五十肩の整体のポイントのようです。

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