後ろに反らすと左の腰が痛い
ほぼ1年ぶりのご来院です。
体を後ろに反らすと左の腰が痛いといいます。
この一年の間に仕事も変えていました。
以前は工場で働いていて、重い物を持つ仕事だったため、
体への負担が重すぎて、たびたび「ぎっくり腰」に見舞われて、ご来院いただいていました。
「今の仕事は合わないかも、、、」なんていってましたから、今回の転職は良かったのだと思われます。
それも、被災地の市役所の臨時職員に採用されたということですから、なによりです。
ところが、「仕事で、草刈が続いていたら、腰が痛くなってきたようだ」といいます。
草刈機を左の肩から下げての草刈作業が続いていたそうです。
草刈ー立ち仕事ー下半身の疲労ー腰が痛い
そんな流れが思い浮かびます。
この腰の痛みは「下肢からのアプローチでいけるな」という感触です。
体を前後に動かすと、腰に痛みが出る場合の法則があるようです。
体を後ろに反らして腰に痛みが出る場合は「外くるぶし」。
体を前に倒して腰に痛みが出る場合は「内くるぶし」。
ーにアプローチすると、腰の痛みが解消する!という法則です。
もちろん、この方には「外くるぶし」を狙います。
ツボでいえば、「膀胱系の申脈」ですね。
経絡の教科書をひもときますと、
「長腓骨筋腱・短腓骨筋腱・下伸筋支帯」が走行していると書かれています。
ここのコリコリする「腱」を「手もみ操体法」します。
「はい、試しに体を後ろに反らしてみて~!」といいますと、
あ~ら不思議、後ろに体を反らしても腰に痛みは出なくなっていました。
重症の腰の痛みの場合には、こうは上手くいきませんが、軽い腰の痛みの段階ですと、こんな風になることは多いようです。
体を後ろに反らして腰が痛い場合は「膀胱系」
体を前に倒して腰が痛い場合は「腎経」
といった、経絡・経穴的な理解はできるわけですが、
これを解剖学的に解説するとなると、まだ、上手くお答えすることができませんね。
もっと、お勉強してみます。