結帯動作の探求を続けます。
結帯動作には、実は、前腕も大いに関与しているということです。
結帯動作は、最後に、前腕を回内しながら屈曲します。
さらに、手関節が撓屈、親指の方に曲がっていかないことには、
綺麗に手が肩甲骨の間まで上がってはきません。
こんな感じの結帯動作です。
お仕事が保育士ということもあり、手・前腕がもうそれはパンパンに張っています。
この尺側手根伸筋が尺骨にカチカチに張り付いている感触です。
尺側手根伸筋を整体します。
すると、結帯動作がここまで改善されます。
尺側手根伸筋の作用を調べてみます。
①手関節を背屈する。
②手関節を尺屈する。
試してみます。
結帯動作から、手関節を背屈してみると、
肘関節が後方に移動して、手関節は背中に入れなくなります。
また、手関節を背屈すると、手関節は下を向いてしまいます。
ですから、この尺側手根伸筋の拘縮が解消されると、
前腕がスムーズに背中にまわることになります。
尺側手根伸筋の拘縮が結帯動作の一つの障害といえます。
特に、動診で手が肩甲骨の間に綺麗に上がらない場合には、
この尺側手根伸筋の拘縮を疑ってみるべきです。