四十肩・五十肩の正式名称は、医学的には、「肩関節周囲炎」といいます。
この「肩関節周囲炎」についての、レポートが先日、2017年5月13日付けの日本経済新聞に掲載されました。
このレポートを紹介させていただきます。
「ケガをしていないのに、ある日突然、片方の方が激しく痛み、腕を上下左右に動かせなくなる。シャンプーする、シャツに袖を通す、つり革をつかむといった日常動作も困難になるほど。就寝時にズキズキ痛むのも特徴だ」。
このような症状に見舞われると、いわゆる四十肩・五十肩ということになります。
正式名称は、「肩関節周囲炎」。
「はっきりした発症原因は実はわかっていない」。
なんて、正直にレポートしていただいているのでしょう。
そう、肩関節周囲炎の発症原因は実はわかっていないのが実情だということです。
医学的には、この四十肩・五十肩も腰痛も実は、その発症原因はわかっていないことになっています。
私などは、日々の臨床経験から、その発症原因を「推測」、「仮説」を立てているにすぎないということでもあります。
「国立病院機構京都医療センター(京都市)整形外科の中川泰彰部長によると「肩関節を構成する組織が加齢とともに変化し、炎症が起きるのが関係しているといわれる」としています。
「関係してるといわれる」という表現がなんともこの発症原因が明らかにされていないことを示しています。
これまでの臨床経験からの推測によると、
ひとつには、筋肉のコリ・拘縮の問題。
もうひとつは、肩関節のジョイントの問題、亜脱臼の問題ではなかろうかと私は考えております。
そうは、いっても、問題はそれほど簡単ではありません。
なぜなら、筋肉のコリ・拘縮が問題とされる場合、
そのコリ・拘縮がおきている筋肉がどこなのかを特定していかなくてはなりません。
それが、肩関節周囲の筋肉のこともあれば、
遠く離れた「足」の場合もあるからです。「四十肩・五十肩を足から整体する」を参照してみて下さい。
このようなことが現実としておこるわけです。
また、肩関節の亜脱臼の場合でも、
その亜脱臼のズレ方が特定できないことには、上手くいきません。
そんなことを常に念頭におきながら、この四十肩・五十肩、「肩関節周囲炎」の整体に励むわけです。