もう、がに股です

「坐骨神経痛みたいで、はり治療をうけているのですが、なかなかよくならなくて」とご来院です。

いわゆる坐骨神経痛の場合、問診の際の座り方に注目します。

「お尻から、ふとももの後ろにかけて、痛いんです」といいます。

私は、お話をききながら、座り方を見ています。

もう、がに股です。

足をひらいて座ります。

「これは、がに股病です」と私。

長距離のトラックの運転手さんに多い症状です。

「立って作業するときにも、足を開いて働いているんじゃないんですか?

それが、続きすぎたんですよ」。

がに股からくる坐骨神経痛のメカニズムを説明します。

がに股、足をひらいていると、股関節もひらきます。

股関節が外旋・外転してしまいます。

その状態がつづきますと、骨盤・仙腸関節も外旋・外転に変位してしまいます。

それにより、仙腸関節が「離開」はなれ、開いてしまい、坐骨神経痛の痛みが発症します。

仰向けになってもらい、左右に両膝を倒してもらいます。

左右どちらに倒しても、左の臀部に痛みが走ります。

また、仰向けになると、足が伸ばせません。

伸ばすと、腰に痛みが出ます。

ふくらはぎ、と太ももの触診のあと、もう、さっそく、仙腸関節の骨盤矯正に入ります。

当院オリジナルの骨盤矯正です。

痛みも、大きい動きもありません。

軽く「圧」をかけていきます。

これだけで、左右の膝倒しができるようになりました。

また、足を伸ばしても、腰に痛みが走ることがなくなりました。

がに股からくる、坐骨神経痛の場合、この骨盤矯正は大変効果的です。

また、このような発想は、ほかの治療院ではあまりないようです。

ですから、長時間座りっぱなしの仕事であったり、

長時間、足を組んで仕事を続けていると、がに股病になり、

坐骨神経痛を発症してしまいます。

座っている時、立っている時、

足をひらくのは禁物です。