変形性膝関節症と膝関節の整体について、ここまで、書き進めてきました。
変形性膝関節症と膝関節の整体
変形性膝関節症と膝関節の整体(2)
変形性膝関節症と膝関節の整体(3)
その80歳代のご婦人ですが、前回の膝関節の整体のあと、
膝の痛みが出なくなったと、喜んで教えていただきました。
この連休中に行楽地にご家族と車で遠出したそうです。
これまでですと、長い時間車に乗っているだけで、膝が痛くなったそうですが、
今回は、全然、大丈夫で、行楽地をあるいても、膝に痛みはでなかったそうです。
喜んでもらえました。
まだ、正座ができるところまでは、いってませんが、日常生活で痛みがでないので、支障はなくなってきているようです。
膝関節の歪みの理解は正解といえそうです。
膝関節を整体したテクニックは次の3つです。
①骨の操体法
②動きの操体法
③高橋迪雄(たかはしみちお)の整体術による関節の矯正
①の骨の操体法は、仙台操体医学院の今昭宏先生に教えて頂いた技術です。
これは、構造医学の理論が土台となっています。
関節を矯正しようとして、ただ、矯正方向に動かしても、関節は動きません。
関節を動かすためには、関節の「間」に「圧」を加える必要があります。
構造医学によると、ガラス製の板を二枚、関節に見立てて、くっつけます。
このガラス製の板の間に、潤滑のための、油を一滴垂らしておきます。
このガラス製の板を動かすためには、ガラスとガラスを圧したほうが動くのだそうです。
逆に、ガラスとガラスの間を引き離すようにすると、このガラスは動かない。
このような現象がおきることから、関節を動かすためには、関節と関節との間に「圧」を加えることで、潤滑がおこり、関節を動かすことが可能となります。
ですから、このご婦人の膝関節の骨の整体をする場合も、関節面に「圧」を加えながら行います。
操体法の原則は、「快」の方向を尋ねながら行うのが、鉄則なわけですが、
この場合、矯正方向が明らかになっているわけですから、その方向に圧をかけながら、矯正します。
膝関節・脛骨を後方ー外旋ー外転です。
この整体で、確かに、可動域は改善されます。