変形性膝関節症と膝関節の整体について、
①骨の操体法
②動きの操体法
③高橋迪雄(たかはしみちお)の整体術による関節の矯正
この三つのうち①と②について、私の理解したことをレポートしてきました。
今回は、③についてです。
高橋迪雄(たかはしみちお)は整体術の創案者として知られています。
操体法の創案者である、橋本敬三先生をして、「天才」といわしめた、人物です。
高橋迪雄(たかはしみちお)の整体術について、私は、次のように理解しています。
「高橋迪雄(たかはしみちお)の整体術は、ひとつの関節矯正の技術であるということ。
その関節の矯正の方法は、
関節を矯正方向にもっていき、その関節に衝撃・振動を与えることによって、
関節を矯正する。
元のポジションにはめ込む」ということです。
このことが、わかると、あちこちの関節の矯正に応用することができます。
例えば、私の得意とする「骨盤矯正」ですが、
この骨盤矯正は、骨盤を矯正する方向にもっていき、足踏みすることで、骨盤に衝撃・振動を与え、元のポジションにもっていくことを狙った整体です。
これも、高橋迪雄(たかはしみちお)の考え方をベースにしています。
これと同じことを、現在取り組んでいる、変形性膝関節症で膝が痛くて、膝が曲がらないご婦人に使うことにしました。
膝関節ばかりではなく、股関節の矯正も入ってきます。
膝関節の歪んでいる方向は、これまでの動診から明らかになぅっています。
膝関節が、前方に変位ー内転ー内旋に歪んでいます。
この膝関節を矯正方向(後方ー外転ー外旋)にキープして、膝関節を治療ベッドの上に軽くトントンと落として振動を与えます。
ビフォー・アフターで動診してみますと、
明らかに、膝関節の可動域は改善されます。
①骨の操体法
②動きの操体法
③高橋迪雄(たかはしみちお)の整体術による関節の矯正
この三つの整体でこのご婦人の膝関節にアプローチしているわけですが、
最も、効果が高いのが、この③高橋迪雄(たかはしみちお)の整体術による関節の矯正のような気がします。
この三つで整体しながら、
足指から、下肢までのコリも整体します。
膝のいたみは、もう生じなくなりましたが、
なんとか、正座ができるところまで、回復させてあげたいものだと、思っております。