あぐらがかけない
私は、「あぐら」をかけないわけです。
これはもう、幼いころからですから、それはそれで、当たり前のことですし、
日常生活でもなんら支障はないわけです。
日常生活であぐらをかくシーンに遭遇した際には、あぐらをかかずに、正座すればいいわけですから。
けれども、このあぐらがかけないを改善するポイントがあるわけです。
以前書いたブログを参照してみて下さい。
「あぐらがかけない」
あぐらをかけるようになるための改善ポイントは!
仙台操体医学院の今昭宏先生と今貴史先生に整体してもらいますと、このように、だいぶ、あぐらをかけるようになるわけです。
そのポイントというのが、股関節ではなく、太ももと下肢の筋肉なわけです。
太ももと下肢の外側後面に位置する筋肉を整体すると、あぐらがかけるようになるわけです。
そう、太ももは、外側広筋。
下肢は、ヒラメ筋です。
「事実」として、この筋肉を整体すると、あぐらの動作が改善されるわけです。
けれども、「なぜ」これらの筋肉を整体すると、あぐらの動作が改善するのかが、説明できなかったわけです。
すくなくとも、解剖学・運動学では説明できないわけです。
ところが、軸回転の法則をつかうと、それなりに説明ができることに気づいたわけです。
外側広筋とヒラメ筋
とりあえず、外側広筋とヒラメ筋について復習してみましょう。
外側広筋は膝関節を伸展します。
ヒラメ筋は足関節を底屈します。
どちらの筋肉も股関節とは関わりませんし、股関節の外旋の動作に拮抗する要因もみあたりません。
けれども、現実には、ここを整体すると、股関節の外旋、あぐらをかく動作が改善される訳です。
股関節の外旋を軸回転の軌跡で考えてみます
股関節の外旋の動作を軸回転の軌跡で辿ってみます。
またまた、操体法のシンボル図の登場です。
下肢の外旋の動きの軌跡は、右斜め前の〇が相当します。
外旋の動きに際して、この右斜め前の〇のポジションが作動すると考えます。
そして、この外旋の動きに拮抗して、阻害するのはもちろん内旋の動きの軌跡のポジションです。
これは、左斜め前の〇が相当します。
この左斜め前の〇のポジションにコリ・拘縮があると、外旋の動きに可動域制限をかけるわけです。
もちろん、ここのポジションをい狙います。
またもうひとつ、この回旋・ねじりの動きにはそれを補助する「裏」のポジションが存在するということです。
ここが、今回のレポートのポイントです。
左斜め前の〇のポジションの「裏」とは、180度反対のポジション、
そう、右斜め後ろの〇のポジションがそれに相当します。
太ももの右斜め後ろの〇のポジションに位置する筋肉とは、「外側広筋」です。
そして、ふくらはぎの右斜め後ろの〇のポジションに位置する筋肉とは、「ヒラメ筋」です。
ですから、股関節の外旋・あぐらをかく動作に可動域制限をかけているのは、この外側広筋とヒラメ筋だとしても説明がつくわけです。
股関節の外旋の改善例
「股関節の痛みを操体法のシンボル図で整体する」でも、臨床例をあげましたとおり、股関節の外旋の可動域制限と股関節の痛みに関しても、応用はできることがわかりました。
このように、どうやら、人間の体の動きというのは、解剖学・運動学的な理解だけでは、説明ができない現象が出現してしまいます。
解剖学・運動学を補完する理論として、軸回転の動きを想定してみるというのも有効なことではなかろうか、と考えております。
また、解剖学・運動学的な動きのほかに、軸回転の動き、その痕跡としての軸回転の軌跡をたどって考えることも、有効だと思われます。
たとえ、解剖学・運動学的には邪道だといわれようとも、、、。