しゃがむと右の膝の内側に痛みがでる
膝の内側が痛いということでご来院いただきました。
膝の内側が痛いといえば、いわゆる、「鵞足炎」ということになります。
膝の内側の痛みについては、以前にも「膝痛 膝の内側が痛い」と題してレポートしております。
今回の方は、地域の運動会が催されて、そのお手伝いということで、一日中立ちっぱなしでいたら、次の日から右の膝が痛くなったということです。
しゃがむと右の膝の内側に痛みがでます。
しゃがんでも痛みが出なくなるように整体していきます。
膝の痛みの原因はふくらはぎか太ももです
痛みが出るのは、膝の内側、いわゆる「鵞足炎」のポジションです。
仰向けで膝を屈曲・曲げていくとやはり、膝の内側に痛みが出ます。
ふくらはぎのどの筋肉を触れることで、この屈曲制限を解消できるかを探っていきます。
これがなかなか上手くいきません。
さればとて、太ももを探っていきます。
ハムストリングも腸脛靭帯も。
けれども、これも、なかなか決定打とはなりません。
もういちど、徹底的にふくらはぎを触れ、動診しながら、原因の筋肉を探っていきます。
どうやら腓骨筋が悪さをしているようです
ふくらはぎの外側、腓骨に沿って触れながら、動診していくと、わずかですが、腓骨筋にふれると、膝の屈曲が楽になる様にみえました。
こうなれば、腓骨筋を徹底的に整体していきます。
筋肉のコリ・拘縮の場合、どうやら、停止部にそのコリが発生するケースが多いようです。
ですから、この場合も、「長腓骨筋」の停止部である、
内側楔状骨
第一・第二中足骨の底
に触れ、整体していきます。
確かに、コリの感触が伝わってきます。
長腓骨筋は足の外反ばかりではなく、足関節の底屈の作用もあります。
ですから、腓腹筋やヒラメ筋と同じように底屈します。
つまり、立っているだけで、これらの筋肉は作動してしまいます。
腓骨筋の特徴
長腓骨筋は足の外反のはたらきがあることから、
足の内側に体重をかけて歩くと、作動し続けます。
と、いうことは、この方、足の親指側に重心をかけながら、立っていたにちがいありません。
足を外反しながら、立ち続けていたということです。
そのコリが停止部である、内側楔状骨と第一・第二中足骨の底に生じたのでしょう。
ふくらはぎを整体するといっても、ふくらはぎの筋肉は足・足裏に停止・付着します。
そんなことからも、ふくらはぎを整体するばかりではなく、足の裏も整体していかなくてはならないということです。