「顎関節症のカックン音」の解消が、また上手くいきました。
成功の事例が2件目となりましたので、大丈夫いけるとおもわれますので、
紹介させていただきますね。
30代の男性・Kさんです。
「顎関節症のほかに全身のバランスとかも見ていただければと思います」といいます。顎関節症はわかるのですが、「全身のバランスとかも」という、こういう曖昧な要望はなんとも、苦手です。
問診でも、肩も腰も首も特に「違和感」はないけれども「全身のバランスをみてほしい」ということです。
動診でも違和感はほとんどなく、唯一、右肩の横上げ(外転)で最後に窮屈感がでます。まあ、それをケリをつけてから、「顎関節症のカックン音」に挑みます。
一度すでに成功事例がありましたので、「たぶん大丈夫だろう」という、妙な自信と、「もう一度試してみたい」という気持ちでワクワクです。
顎関節症については、歯医者さんが書かれた「歯はいのち」という本を読んだりして、これまでも、患者さんにチャレンジしておりました。
「歯はいのち」では、顎関節症は全身の歪みの結果だという内容です。その内容には「なるほど」と納得するものがありました。
紹介されている治療法は「足関節」からのアプローチであったり、僧帽筋や胸鎖乳突筋のリリースであったりして、興味深いものです。
けれども、それで、顎関節症の症状、カックン音を解消できるかというと、私ではなかなか上手くいかないのが実情でした。
ですから、患者さんには、「顎関節症は首こり、肩こりからきているみたいですよ。ほら、胸鎖乳突筋というのは、耳の後ろにくっつくんですけど、そこがコッタリ、ハッタリすると、顎関節もひっぱられたりして、影響がでるんだと思いますよ」。なんて、説明をしておりました。
やはり、偉大なのは、コ~ン先生の「快高圧」理論です。
仙台操体医学院でのいつぞやの反省会の折、
コ~ン先生が「顎関節症なんかも口があけずらかったりして、口を開けることに気が向いてしまうんだけれども、口を閉じた状態、噛んだ状態を基本に考えればいいみたいよ~」なんて話も脳裏に残っておりました。
考え方は簡単です。
顎関節がなんらかの理由でゆるんでしまい、関節がしっかりはまりこんでいないために、口のあけずらさや「カックン音」がでるにちがいない、というものです。
ですから、なんのことはない、顎関節に「快高圧」をかけていけばいいわけです。
顎関節は側頭骨の「下顎か」と下顎骨の下顎頭とで関節を構成します。
片方の指で「下顎か」に手を触れ、もう片方の指で、下顎角に手を触れ顎関節に「快高圧」をかけていくわけです。
「快高圧」をかける指は下顎角ばかりではなく、オトガイから、また、反対側の下顎頭からでも「快高圧」をかけていくことができます。
さまざまなポジションから「快高圧」をかけていき、動診、口を開けてもらい、「カックン音」が減るポジションから、「快高圧」をかけていくわけです。
はては、「下顎か」と「下顎頭」を二本の指でつまんでも「快高圧」となり、有効なようです。
まあ、こんなことをしますと、「カックン音」が解消されます。
「な~んだ、ただ顎を押し込むだけじゃないか!」って!
そうです。要はただそれだけのことです。
それでは、みなさん試してみてくださいね。きっと上手くいきますよ。