骨盤矯正と体幹・腰椎との関係

骨盤矯正をすると、体幹はどのように変化するのでしょうか?

骨盤矯正と体幹・腰椎との関係について述べてみます。

参考にしたのは、この本です。

この本とカパンティはいまでも時々ひもときます。

この本の中に、骨盤の回旋運動に伴う腰椎の動きという表が記されています。

詳しい解説もなく、ただの表ですが、大変重要で、示唆に富むことが記されています。

骨盤の前傾と後傾について

骨盤が前傾すると、腰椎は伸展、そうです、反る動きをします。

反対に、骨盤を後傾すると、腰椎は、屈曲、丸くなり、猫背になります。

この二項目だけでも、気づくことは多々あります。

例えば、「猫背が気になるのですが、、、」という方のほとんどが、骨盤が後傾しています。

お尻が、ぺしゃんと垂れています。

座っている時間の長い人にこの傾向が多いものです。

椅子に坐つていると、おのずから、骨盤が後傾してしまうからです。

骨盤の側屈について

骨盤の側屈です。

これが、ちょっと、理解しずらいです。

骨盤を左側に下げると、腰椎は右に側屈します。

仰向けになってみます。

骨盤を左に下げる、早い話が、左足の踵を伸ばしてみます。

すると、腰椎・体幹は右に傾きます。

「それは変だ?」と思われる方は、

左足の踵を伸ばすと、あなたの首がどちらに曲がるか観察してみて下さい。

首は右に傾きます。

ただし、座位では反対に動きます。

座っているため、骨盤が固定され、骨盤が左右にスライドするため、反対の動きになります。

姿位によって、動きは変わるということです。

骨盤の回旋・ねじりについて

骨盤を右にねじると、体幹・腰椎は左にねじれます。

まあ、なかには、骨盤と腰椎の柔軟性がなくて、骨盤を右にねじると、体幹も右にねじれてしまう方もいらっしゃいますが、、。

操体法で膝倒しをして、右に膝を倒していくと、腰椎・体幹はねじれて、左腕を外に、外旋する動きが誘発されるのはそのためです。

骨盤と体幹・腰椎の動きのまとめ

このことから、骨盤と体幹・腰椎は正反対の動きをすることが理解されます。

体の連動を考える時、骨盤または、丹田を中心に上半身と下半身とで動きが反対になることは知られています。

それは、この骨盤と腰椎の動きのメカニズムによるものです。

解剖学的には、「腰仙関節」で動きは反転します。

この点を理解するだけで、整体の考え方も深まっていくものと思われます。

盛岡せんぼくバランス治療院はこのような、骨盤と腰椎のうごきの関係を理解した上で、骨盤矯正をしております。