しがみつくようにして歩きます

ひとりで歩けないほどのぎっくり腰の方です。

ひとりで歩けないほどですから、お母様に付き添われてご来院です。

車から降りるときも、車からお店に入ってくるのも、お母様にしがみつくようにして歩いてきます。

これは大変そうです。

お話を聞くと、毎年、一年に一度はこのようなぎっくり腰に見舞われてしまうのだそうです。

特にこの時期、初夏、梅雨と夏のはざまの季節になりやすいのだそうです。

座ってもいれないので、もう、治療ベッドに横になってもらいます。

横になってもらいながら、お母様とふたりにお話を聞きます。

重い物を持たなかったか、体を冷やさなかったか?

お仕事は、立ち仕事か、事務仕事か?

などなど。

そんなところに問題解決のヒントはあります。

どうやら足を冷やしてしまったようです。

足の冷えとぎっくり腰の関係なんて、思いつきませんからね。

ぎっくり腰といえば、どんなに症状が重くてもまず、ふくらはぎからです。

ふくらはぎを整体していきます。

どうやら、右の腰に痛みが出るようです。

右のふくらはぎを丁寧に、丁寧に整体していきます。

右のお尻をふれると、またここにコリがあります。

ここもまた丁寧に、丁寧に整体します。

すると、ただこれだけで、寝返りを打てるようになります。

寝返りができるようになったので、こんどは、左の足もふくらはぎを整体します。

これで試しにゆっくり起き上がってもらいますと、

まず、自力で起き上がれたことに驚いてもらえます。

さらに、立ち上がってもらいます。

これまた、自力で立ち上がれたのでこれまたビックリです。

歩いてもらうと、これまた自力で歩けたので、さらにビックリです。

「ここ二日ほど、トイレにいくのもひとりで行けなかったのに」とよろこんでもらえます。

聞けば体のとても軟らかい方なのだそうです。

体の軟らかい方は案外、関節が歪みやすいものです。

そのメカニズムを説明します。

これで、なんとなく、定期的にぎっくり腰に見舞われる原因がみえてきました。

あとは、骨盤、仙腸関節を安定させるための、骨盤矯正をします。

これで、また、さらに、歩きはスムーズになりました。

大変よろこんでもらえた、ぎっくり腰の整体となりました。