四十肩・五十肩、いわゆる結帯動作と肩甲骨の関係についてのレポートです。

結帯動作には次のような動作が伴います。

①肩関節・上腕を伸展、後ろに伸ばす動作。
②肩関節・上腕を内旋、内側にねじる動作。
③肘関節の屈曲、肘を曲げて、手を頭方に上げる動作。
④手関節、手首を撓屈、親指の方に曲げ、手を頭方にさらに伸ばす動作。

この四つの動作があり、この動作に関係する筋肉にひとつでもコリ・拘縮があると、この結帯動作に可動域制限が生じると考えます。

ですから、完璧に結帯動作ができるということは、なかなか健常者でもむつかしい動作と言えます。

この結帯動作で可動域制限を引き起こすと思われる筋肉のひとつに「棘下筋」があります。

棘下筋は、肩関節を外旋、外側にねじる働きをします。

この棘下筋にコリ・拘縮が生じますと、その反対の動き、肩関節の内旋・内側にねじる動きに制限をかけることは、容易に想像できることです。

この棘下筋は肩甲骨の下半分を占める筋肉であるため触れるのも容易です。

肩甲骨の真ん中には、小腸系の「天宗」という有名なツボがあります。

棘下筋のトリガーポイントというと、ついつい、この天宗に目がいきがちです。

そして、また、この天宗に触れると、ほとんどすべての方が痛みを訴えます。

けれども、この天宗を整体することで結帯動作の可動域制限が改善されるかというと、それほどでもありません。

それでは、棘下筋で結帯動作の可動域制限を改善させるポジションはどこか、と探求していきますと、

どうやら、ここです。

肩甲骨の内側縁に沿っての棘下筋の付着部です。

ここを整体しますと、確かに結帯動作の改善がみられることが多いものです。

ぜひ、臨床で検証して見て下さい。

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