「肩が痛くて」ということです。
お話をききますと、一か月ほど前からの肩の痛みということです。
フットサルをやっていて、バランスをくずし、肘からころんでしまったのだそうです。
「その時はなんともなかったのですが、だんだんと肩が痛くなってきて、、、」。
なるほどです。
想定できることは、
転んで、肘をついた時に、肩関節が亜脱臼をおこしたにちがいないということです。
また転んだ瞬間に、肩関節周辺の筋肉が収縮し、そのまま、拘縮してしまったにちがいない。
そんな説明をします。
「四十肩・五十肩ということで、肩の痛みにも対応していますが、
この亜脱臼の後遺症による肩の痛みが一番難しいです」と伝えます。
「肩関節が正常にはまるポジションまで、もっていかなくてはならないこと。
そのためには、拘縮してしまった筋肉が可動域制限をかけているるため、その制限を解除するために、筋肉をほぐさなくていけないからです。
ほぐしたうえで、やっと、正しい肩関節のポジションにもっていけます」と話します。
動診してみます。
「右手を胸に当てて、上下に動かすと、肩に痛みがでます」といいます。
外転、横から腕を上げる動作では、ほぼ180度まであがります。
そこを超えると、右肩に痛みが出ます。
また、水平屈曲、右腕を左肩に持っていく動作でも痛みが出ます。
外転の動作で、肩関節にゴリッとクリック音がでます。
外転、横から腕を上げる動作からすぐに整体に入ります。
痛みが出る外転180度のポジションから「ちょっと」戻したポジションで、
脇の下から手をいれるようにして、上腕骨頭に触れます。
肩甲下筋にも触れながら。
肩甲下筋の整体と肩関節の亜脱臼の整体を狙います。
コリを感じます。
「痛ててて」といいますが、そのまま、圧迫し続けます。
すると、肩関節がはまったのでしょう。
外転の動作での、肩関節のゴリッとクリック音が消失しました。
水平屈曲、右腕を左肩に持っていく動作での痛みも解消されました。
この痛みが発生するポジションからの整体が肩関節の亜脱臼の整体には有効だったにちがいありません。
痛みがでるポジションから痛みのでないポジションをみつける整体です。
まずは、この肩関節の亜脱臼の整体、無事成功といえるでしょう。