座りすぎからくる坐骨神経痛
「坐骨神経痛といわれまして、、、」と新患さんです。
これまでの臨床から坐骨神経痛の原因は様々です。
世間でいわれているように、一つの原因から坐骨神経痛を発症するわけではないようです。
思いつくだけでも、
①骨盤・仙腸関節の歪み
②股関節の歪み
③ふくらはぎの筋肉のコリ・スパズム
④お尻の筋肉のコリ・スパズム
この4つは、良く遭遇する坐骨神経痛です。
このほかにも、上半身の歪みから坐骨神経痛を発症していたケースもありました。
この新患さん、工事現場の現場監督さんをなさっていて、パソコンに向かい合って、一日中仕事をしているそうです。
力仕事をしても、坐骨神経痛になります。
座りっぱなしでも坐骨神経痛になります。
この新患さんは、座りすぎからくる坐骨神経痛にちがいありません。
「坐つている時に足を組みますか?」とたずねます。
「ええ、組みますね」。
なるほどです、股関節が歪んでいる可能性が高いです。
座っていても、足が開き気味です。
さて、整体です。
仰向けで両膝を右に倒そうとすると、もう痛みが出ます。
ふくらはぎに触れてみますと、それほどこってはいません。
そこで、さっそく、股関節を整体します。
股関節の骨の操法です。
軽く押し込みながら触れているだけです。
すると、左足全体がピクピクと動き始めました。
股関節の骨の操法で「自発動」がでたのは、これまでの臨床ではじめてです。
ピクピク動き続けます。
この操法が正しいと、体が認めてくれたにちがいありません。
「自発動」がとまりませんので、いったん、この操法を止めて、膝倒しの動診をしてみます。
もう大丈夫。膝を右に倒しても、痛みは出ません。
まだ、立ってもらうと、足首の周りに痛みが出ると言います。
そこで、もういちど、トリガーポイントを確認していきます。
ふくらはぎとお尻を整体します。
すると、立っても、足首に痛みが出なくなりました。
上に記した原因のうち②・③・④が該当したようです。
足首のいたみは、一度は消失しましたが、ちょっと、ぶり返すようです。
整体のポイントはわかりましたから、
再度の整体でまたさらに良くなるにちがいありません。