坐骨神経痛と肩こりのレポート
坐骨神経痛と肩こりのレポートが続きます。
今回の整体の際に、またまた興味深いことを教えていただきました。
前回の整体の際、ひとりでできる、肩こりを解消する軽い体操を指導しました。
左右の首の動き、側屈の可動域制限を良くする体操です。
こんな、動きです。
①右腕を挙上します。
②右に首を側屈します。
ただこれだけです。
ひとつポイントがあって、右腕を挙上するとき、背中から腰を使って、反る様にしながら右腕を挙上します。
こんな動作でも猫背の解消につながったり、肩こりも軽くなりますよ、と指導しました。
すると、ご来院して、数日間は、仕事の合間にこの動作をしても、大丈夫できたのだそうですが、
日数が経つにつれて、右腕を挙上すると、右のお尻から足にかけて痛みが出現するようになったのだそうです。
なるほどですね~。
仕事が事務職でパソコンと向き合っていますから、時間が経つにつれて、どうしても骨盤の後傾、背中が丸くなるという猫背の姿勢が出現してしまうのでしょう。
こうなると、腕を挙上すると、上肢と下肢とのギャップが出現してしまい、お尻から足にかけて痛みが出現してしまうと推測します。
こんな感じのコンディションで今週は御来院いただきました。
もうこの痛みの出現するメカニズムはわかりましたので、素直に上肢を整体していきます。
そう、もう三角筋です。
三角筋を整体することで、まず、首の可動域が改善されます。
すると、もう、腕を挙上してもお尻から足にかけて痛みが出現しなくなります。
この三角筋。
やはり大きい筋肉だけあって、下肢まで影響を及ぼします。
また、三角筋の筋連結をみると、
大胸筋と棘下筋とも連結していますから、
三角筋ー大胸筋ー棘下筋
といった筋肉群をながめると、なんと、広い範囲をカバーしていることでしょう。
これらの筋肉群にコリ・拘縮ができてしまうと、それは強力なトリガー・引き金になるにちがいありません。
なるほど、お尻から足にかけてまで痛みを出現させるはずです。
また、強力に猫背を作り上げていくにちがいありません。
坐骨神経痛の症状をひきおこすなんとも強力な筋肉群に気づかせていただきました。