変形性膝関節症について考えてみます。
変形性膝関節症とは、その名前の通り、膝関節が変形してしまい、それが原因となって、膝に痛みを発症させるということです。
大腿骨の内側顆と脛骨の内側顆が擦れ合うことで、膝に痛みを発症させる、と言われています。
膝に痛みが出ることから、正座はもちろん、しゃがんだりすることにも支障をきたすことになります。
この変形性膝関節症の方の特徴としては、O脚になっているということです。
O脚になっているために、大腿骨の内側顆と脛骨の内側顆が擦れ合うことになる、ということです。
確かに、このように、膝関節の変形、骨の変性が原因の変形性膝関節症というのも、あるにちがいありません。
けれども、すべてとはいいませんが、膝を取り巻く筋肉を整体することで、膝の痛みを軽減させたり、正座ができるようになったりするケースもあるものです。
変形性膝関節症およびO脚を引き起こす原因として、長拇趾屈筋が関与してるのではなかろうか、と私は考えております。
長拇趾屈筋はこのような筋肉です。
腓骨の後面の下方から3分の2の位置から起始ひ、母指の末節骨にまで続きます。
そして、足関節を底屈したり、足関節を内反したりします。
そう、内反、内側にねじります。
自分の足を自分で内反、内側にねじってみます。
足首を内反、内側にねじっていくだけでなく、下肢も大腿もつかいながら、ねじっていきます。
すると、どうでしょう。
その姿は、まさに、「O脚」の出来上がりではないですか!
ですから、私は、こう考えます。
変形性膝関節症というのは、足関節が内反し、そのまま、可塑性(固定してしまった)がひきおこされてしまった、ということではなかろうか、と。
このように考えながら、下肢を整体していきますと、膝の痛みが軽減したり、正座ができるようになったりする方は多い、と日々の臨床から学んでおります。