整体してもらうと、膝は痛くなくなるんですが、、、
「朝起きると膝が痛いんです」といいます。
「ここにきて整体してもらうと、膝は痛くなくなるんですが、朝起きるとまた痛くなるんです」と言われます。
なるほど、まだ、何かが足りないようです。
以前にも「朝起きると膝が痛い」と題して、朝起きると膝が痛くなる原因について考察しております。
その要旨は、眠っている間に、布団の重さなどの影響で下肢が外旋位に変位してしまうため、膝の内側が痛くなる、という内容です。
その考え方は、なるほど、と我ながら納得します。
それだけではなく、素直にまだ下肢を外旋させてしまう筋肉のコリが残っている、と考えます。
まだ、この方の下肢にコリが残っているに違いありません。
膝関節の動きについて
膝関節は、屈曲ー伸展と、内旋ー外旋の動きをします。
膝の内側が痛いということは、膝関節が外ねじり、外旋位になっているために、膝の内側に負荷がかかり痛みが生じていると考えます。
膝関節を外旋する筋肉は、ハムストリングのうちでも大腿二頭筋です。
けれども、膝の内側に痛みを生じさせている筋肉は、大腿二頭筋よりも、ふくらはぎの筋肉群である場合が多いものです。
解剖学的・運動学的には邪道になるわけですが、臨床の経験上そうなります。
例えば、腓腹筋やヒラメ筋を解剖学の本をひもといてみますと、足関節の底屈であり、膝関節のねじり、外旋とはかかわりません。
また、長腓骨筋も足の外反と足関節の底屈であり、膝関節のねじり、外旋とはかかわりません。
けれども、どうやら、ふくらはぎの外側に位置する筋肉群が下肢を外旋位にねじる力を発揮するようです。
腓骨に付着する筋肉群がそのコリのせいで、腓骨を外旋位にローリングをかけると推測しております。
膝痛にはふくらはぎの筋肉を整体します
ここを整体します。
この方の写真ではなく、別の方の写真ですが、ここです。
ヒラメ筋と腓腹筋の境目にコリを触れることが出来ました。
ここを整体するkとで、膝関節を屈曲しても、膝に痛みはでなくなりました。
しゃがんでもらっても大丈夫痛みはでません。
整体のポイントが判明したので、
「もしまた朝に膝が痛くなるようでしたら、ここをマッサージしてみてください」と指導します。
ここの筋肉のコリが解消されると、膝の痛みはなくなるはずです。
膝の痛みの原因
この方の膝の痛みの原因は、地区の運動会の手伝いをして、一日中立っていたことに起因します。
立っているだけで、ふくらはぎの筋肉は緊張を強いられます。
そのことから、ふくらはぎの筋肉にコリが生じてしまったようです。
それも、ふくらはぎの外側の筋肉が。
このヒラメ筋と腓腹筋の境目のコリはなかなか触れるのがむつかしく、
仰向けでは触れることができません。
うつ伏せになってもらわなくては出現しない特徴があります。
ふくらはぎひとつとってみても、姿位を変えるだけで、コリが出現したり、消えたりするわけです。