結帯動作の可動域制限については、いまだに考え続けております。
これまでにも、肩関節の問題、肘関節の問題についてとりあげてきました。
これらの関節の可動域制限に加えて、肩甲帯の問題もやはり浮かび上がってきました。
肩甲骨が外転しますと、
結帯動作をしようとしますと、腕・前腕が体幹にあたってしまい、その動作の障害となってしまいます。
結帯動作は、上腕および前腕が内旋していく必要があるのですが、
上腕および前腕が内旋していくと、肩甲骨も同時に外転していきます。
けれども、肩甲骨のポジションが外転位にあると、結帯動作が作動不全をおこすという、矛盾したことがおきてしまうように、思われます。
これは、きっと、肩甲骨が「過・外転」してしまうと、外転しすぎてしまうと、結帯動作が作動不全をおこすのではなかろうか、と私は考えております。
ですから、肩甲骨のポジションを外転位から少々、内転位に戻してあげると、結帯動作は改善します。
この肩甲骨、肩が前にはいっている現象ををひきおこしている原因の筋肉はというと、
肩甲骨を「外転」させる筋肉群です。
「身体運動の機能解剖」によりますと、つぎの二つの筋肉です。
①小胸筋
②前鋸筋
どちらも、肩甲骨と肋骨を結ぶ筋肉です。
ですから、この肩甲骨、肩が前にはいっている現象を改善し、さらに、結帯動作不全を解消するためには、
肋骨の整体は有効だということです。
そして、さらには、この肋骨の整体は、肩こりにも有効な整体にもなるということです。
「肩こりと肩甲骨」
まだまだ、この結帯動作、
そして、肋骨の整体の探求は続きます。