足の裏に違和感があります
足の裏に違和感があり、整形外科で脊柱管狭窄症と診断されたご婦人です。
足の裏がモヤモヤ、モコモコした感じがもう5~6年も続いているということです。
また、ここ3か月ほど前から腰も痛くなってきたといいます。
ご来院いただきますと、これが、もう見事なまでに、腰が曲がっています。
これでは、足の裏に違和感が出たり、腰が痛くなっても仕方がありません。
足を伸ばして座っています
整形外科の診断では、脊柱管狭窄症ということですが、あまりそのような深刻な診断のことは気にしません。
脊柱管狭窄症であろうと、なかろうと、これだけ、腰が曲がっていれば、足の裏に違和感もでるでしょうし、また腰も痛くなるでしょう。
日常生活を聞いてみますと、もう専業の主婦ということで、仕事はなさらずに、家にいるということです。
家では、床での生活なので、床の上に足を伸ばして座っていることが多いといいます。
ああ、もう原因はそこだと思われます。
足を床に伸ばして座るだけで、腰はもう丸くなってしまいます。
その姿勢のまま、腰が曲がり、可塑化・もとにもどることができなくなったにちがいありません。
これでは、立ち上がると、こしが痛くなっても仕方ありません。
また、足を伸ばして坐つていると、それだけで、足の裏から腰にかけての「距離」がひきのばされるわけですから、足裏から腰までの皮膚のことを想像してみますと、ずっと、ひっぱられつづけているにちがいありません。
そのことが、足裏の違和感を引き起こしていると考えることもできます。
脊柱管狭窄症のために、足裏に違和感が出ることもあるのでしょうが、脊髄神経の問題ばかりではなく、そんな皮膚なり皮下組織なりの緊張感からも足裏の違和感は誘発されると、私は考えます。
猫背、腰の曲がりを整体します
猫背で腰が曲がってしまったことを整体していきます。
猫背といえば、なんといってもお腹の整体からです。
お腹を整体するだけで、上がりにくかった肩があがりはじめました。
猫背になると、ただそれだけで、肩はあがらなくなります。
肩があがった、ということは、猫背が少々改善されてきたという証拠でもあります。
さらに、動きの操体法を指導します。
膝倒しから、踵で床を踏み込んでもらいます。
そして、ゆっくり、背中を反らせる動作を作ってもらいます。
猫背の矯正のポーズを作ります。
さらには、仰向けから、ただ両腕を頭まで挙上してもらい、バンザイしてもらいます。
首・背中も使いながら。
この二つの動作を指導します。
背筋が伸びてきました
立ってもらうと、明らかに、背筋が伸びてきました。
「どのくらいのペースで通えばいいですか」と尋ねられます。
「これはね、私に整体してもらうより、日々自分でどこまでやるかが問題ですから、自分でやってみてください。
そうですね、一か月に一回ほど様子をみせにくるだけでいいんじゃないですか」とお答えします。
そう、日常生活のクセでここまで、腰が曲がってしまったのですから、日常生活を見直し、自分で治していくのが一番だと、私は思うわけです。
なんとも、相変わらず、商売っ気のなさは変わりませんね。